老後人生からくり道中記 老いて道まだ遠し その先にはなにが待っているんだろうか?
大雑把に
60代なら、
まだまだお元気で
趣味や道楽や芸事や、運動や
老人会やらといろいろ楽しくできるとおもいます
ですが
まあ
人にもよりますが
70の壁を超えると
体力気力が急速に衰えて
それができなくなる老人も多いのです
70代になると
60代とは全く違った体力の衰えもありますし
気力も抜けたようなけだるさ?もありますし
更にうつっぽい気分が濃厚なんですよ
老人性のうつでしょうか?
たしかに70才も超えれば
死というものが身近になりますし
あとせいぜい10年の残り人生
でしょうか?
20年はないでしょう?
そう思うと
うつっぽくもなるでしょうね?
70超えれば死ぬのは明日?かもしれない?
それが現実ですよ。
じゃあ何をしたらいいのか?
どう、これから残りの人生を過ごしたらいいのか?
明確な答えなんてありませんよね?
何かに夢中になって時を忘れられればいいですが
だれにもそれはないでしょ?
趣味
道楽
技芸
ギャンブル
何か打ち込めるものがある人って意外と少ないですよ。
というか
老化でよろよろヘナヘナでは、もう趣味もできなくなるんですよ。
、マヒがあればゲートボールだってできないしね
心臓が悪ければ散歩すらできません
ガン末期なら、寝てるしかないでしょ?
そういう多様な障害の70歳過ぎの老人が
残りの人生をどう過ごしたらいいのか??
答えなんてないのです。
わたしの母は老人クラブやゲートボールに
70代のころまではよく行ってましたが
80代になると、衰弱してほぼ寝たきりになって
家で過ごすしかなくなりましたね
わたしの父は70代までは俳句会などによく行ってましたが
80代になると肝不全で足がむくみ
体が言うことをきかなくなり
ほぼ寝たきりになりました、
それでもお酒は隠れてちびちび飲んでいたようでした
酒好きでしたからね
寝床に寝て携帯ラジオをつけっぱなしで
聞いているのか?寝てるのか?
意識不明で、そういう状態でしたね
結局生きがいといっても
趣味といっても
老化が進むとできないんですよ
出来なくなるんですよ。
つまり
寝たきりになるんですよ
そうなったとき
生きがいって何だろう?
寝たきりの80代の老人にそもそも生きがいなんてあるんだろうか???
わたしの父母を見ても
まあ人にもよりますが
80代は
ほぼ寝たきりで
というか
日中は時々起きだして縁側から外を見たりもしますが
じゃあ外出して
1時間も
散歩する、、なんて無理なのです
それが80代の私の父母の実態でしたね。
まあ
中にはお元気で80代で毎日散歩2時間という人もいるでしょうが、、、
わたしの父母は寝たり起きたりの日々でしたね
ボケや記憶障害もかなりあったとおもいます
足腰も弱っていました。
そういう80代の私の父母でしたが
生きがいなんてあったのでしょうか?
食事もヘルパーさんが作ったものを黙々とたべるだけだし
うまいとも言いませんよ
たべればまた横になって寝るだけ
父は酒好きで
こっそり隠れて?呑んでいたようです、
家の近くにお店があってそこでお酒うってるんですよ
徒歩50歩くらいだから自分で行って買ってたようです、
これが父の生きがい?だったのでしょうか??
あとさっきも言いましたように携帯ラジオを一日中つけっぱなしです
寝床に寝ていてうつらうつらと聞いてるのか?わかりませんが。
まあでも
人間
老化が進み
意識だって混濁してきて
体は言うことを聞かないし
そうなればまあ
いわゆる寝たきりですから
生きがいなんてあるはずないんですよ。
それは残酷な老後の事実です
でも?
仕方ないのです
どうしようもないのです
それが老いるということですから
そうなるしかないのです
ある日
何処かから
声が聞こえてきて
「もうおしまいだよ」って言われるまでは
仕方がないんです。
それがみんな
辿ってきた道なんですから
どうしようもないんです
だからこそ?
60代で、
まだ、お元気な時に
やりたいことはやっておきましょうね
行きたいところには行っておきましょうね
趣味も
スポーツも
クラブも
芸事も
やがてできなくなるんですからね
意識が混濁して体はマヒして
やがてみんな衰弱して
寝たきりになるんですからね
80代になって
寝たきりになって
体がマヒしてから
あれもしたかった
これもしたかった
なんていっても
完全に手遅れですからね
まあ実際には
寝たきりですから
相当、意識も混濁して
記憶障害もあって
そんな人生の生きがい?なんて
すっ飛んでしまってはいるのでしょうけどね?
実際、寝たきりの老人には
何も考えていない
考えられない
そういう朦朧状態でしょうから
かえって?
幸せなのかもしれませんよね?
若くて難病で寝たきりだと意識は鮮明ですから
かえって残酷ですよね。
その点89才で寝たきりなら
意識は朦朧?で、、すから
好都合?でしょね?
89才で寝たきりは
毎日がもう時間の観念もなくなり
意識も朦朧で
ただただ
過ぎ去ってゆくって感じなんでしょうな?
それならかえって幸せだといえるのではないでしょうか?
死ぬ直前まで意識鮮明では
苦痛でしかないでしょ?
朦朧とただ時間が過ぎ去ってゆくなら
こんな幸せはありませんよね?
老衰
寝たきり
意識もうろう
これは神が与えててくれた
人生最後の
ご褒美?なのかもしれませんよね?
最後はうっとりと夢見て死んでゆくって
最高の死に方でしょうからね
ああ願わくば
わたしの老後の末期も
そのように
意識が混濁して
朦朧となり
寝たきりで
夢見る如く死んでゆけますようね
神様
おねがいいたします。
この世の煩いは全てを忘れて
人生の記憶もすべて忘れて
自分が誰だったかも忘れて
最後は
夢見るように死んでゆきたい
それがおそらく
最高の末路なんでしょうからね。
だから
どうか
神様
わたしにも
そういう末路が訪れますように
どうか
おねがいいたします。