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7年前、僕らは名誉オークだった  作者: ▲■▲
番外編:交国計画を振り返って
872/875

新暦750~760年頃



【占星術師】「しあわせになるぞぉ。なぁ、アル」


【占星術師】「あれ……? アルはどこに行った?」


紙魚『ウラギラレタデショ』


紙魚『カレハテキダヨ』


紙魚『テキハコロサナイト』


【占星術師】「……………………」


【占星術師】「交国計画を手に入れよう」


【占星術師】「世界を手に入れれば、きっと、きっと……」


 正気を失っている自覚もなく、非道を繰り返してきた【占星術師】は弟の【詐欺師】に裏切られ、一度は殺されかけました。しかし生き残り、1人で交国計画を求め続けました。


 彼は何度も転生を繰り返した真白の魔神と再会し、再び協力関係を結びました。


 その真白の魔神は<太母>と呼ばれるようになり、交国建国の母となりました。太母により、ついに交国計画は完成にこぎ着けたのですが――。


太母「これは真の完成じゃない」


太母「もっと普及させないと真価を発揮できない」


 交国計画は支配下に置いた知的生命体が多ければ多いほど強力になるのですが、交国建国初期の交国計画はまだまだ未熟でした。


 太母は玉帝に「交国の表向きの指導者」を任せ、交国の拡大と共に交国計画をさらに普及させていこうとしていました。これに関しては玉帝達の奮闘により、上手くいきました。


 ただ、真白の魔神を追い続けていた丘崎獅真が太母を見つけ出し、太母を殺してしまいました。太母を「まともな真白の魔神じゃない」として殺処分したのです。


 太母を盲信していた玉帝は怒り狂って丘崎獅真を殺そうとしましたが、戦闘能力は大したことはないので軽くあしらわれました。玉帝を殺す事も可能でしたが、玉帝が顔だけはスミレそっくりだったため生かしてしまいました。


 丘崎獅真は交国計画の存在には気づかなかったため、交国計画は継続可能な状態で残りました。ただ、交国計画を制御する要である太母の死によって使用できない状態に陥りました。


【占星術師】「だから蠱毒計画はやめろって言ったのに! あんなもんやるから丘崎獅真とかいうのが生まれてこんな事になったんだよボケ!!」


紙魚『ソーダソーダ!』


紙魚『インターネットヤメロ!』


【占星術師】「まあいい……。転生した真白の魔神を確保すれば、何とか……」


 ところがどっこい、転生した真白の魔神と再会した玉帝が解釈違いを起こしたのです。


玉帝「お母様はそんなこと言わないし、ペットボトルで用も足さない!!」(発砲)


【占星術師】「」(卒倒)


丘崎獅真「」(絶句)


 統制戒言で縛られた真白の魔神の使徒なら、普通は真白の魔神を殺せません。


 しかし、丘崎獅真が親切心で玉帝の枷を壊していたため、射殺できちゃったのです。


玉帝「お母さまなら私は殺せない。殺せたという事は偽者だったのです!!」


丘崎獅真「…………」(頭を抱える)


【占星術師】「」(泡をふいている)





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