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7年前、僕らは名誉オークだった  作者: ▲■▲
番外編:観測肯定派やらか史
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新暦紀元前100~1年頃



【絵師】「夢葬の魔神はねぇ、さすがにマズいよ。マズいけど下手につつきたくない」


【絵師】「源の魔神&観測肯定派と夢葬の魔神が共倒れしないかなぁ~~~~!」


観測否定派「そんな都合の良い事が起こるわけない」


【絵師】「だよね。最悪、大怪獣大決戦ならぬ大神大決戦だよね」


観測否定派「おい! 幻夢教がプレーローマ本土襲撃してるぞ!!」


【絵師】「どうせ返り討ちに遭うんでしょ」


観測否定派「それが結構大打撃与えてる」


【絵師】「うそぉ!!」


 【絵師】の心配をよそに、夢葬の魔神の力で強くなった幻夢教はそこそこ上手くやりました。


 1人のプレイヤーが率いる幻夢教は、源の魔神と敵対している<ハイエルフ>の勢力と手を組みつつ、プレーローマ本土襲撃を行いました。


【絵師】「こんな話、名誉オーク本編にあったっけ?」


観測否定派「無いけど歴史背景としてある」


 この襲撃は結構上手くいきました。


幻夢教「勝てる……勝てるんだ!」(*^〇^*)


観測否定派「そういえば武司天(ミカエル)封印されてるな。今」


【絵師】「なんでぇ……?」


観測否定派「何でってアイオーンが……あっ、武司天の封印が解かれた」


【絵師】「これは無理」


 幻夢教とハイエルフ達の襲撃は最終的に失敗に終わりました。


 この失敗によって幻夢教は壊滅的打撃を負い、幻夢教を上手く使って源の魔神を倒そうとしていた1人のプレイヤーの目論見は失敗に終わりました。


【絵師】「しゃーない、切り替えていこう。アイちゃん倒すには全プレイヤーが手を組むしかない」


??「負けてない。我々はまだ負けてない!!」


??「目覚めろ、夢葬の魔神!!」


【絵師】「」(泡を吹いて倒れる)


 幻夢教を支配していたプレイヤーは一発逆転を狙うため、夢葬の魔神を起こそうとしました。


 神には神をブツけるんだよ、という事で世界を滅ぼしかねない(実績あり)化け物を起こそうとしました。ただ、神が目覚めようとした衝撃(エネルギー)を利用し、並行多次元世界からやってきた存在により、その企みは潰されました。


 その存在は、かつて別の多次元世界で夢葬の魔神に多くを奪われた者でした。彼女はこの多次元世界における<夢葬の魔神>の立場を奪い、その2代目としてこの多次元世界も注視し始めました。


【絵師】「いやいや、おかげで助かりましたよ。2代目・夢葬の魔神サマ」


2代目・夢葬の魔神(ベール)「いえいえ、どういたしまして」


夢葬の魔神「ところで、私の国を滅ぼしたのは夢葬の魔神だけじゃないのよ。……あなた(プレイヤー)達でもあるのよね」


【絵師】「」(脱兎の如く逃げ始める)


 2代目・夢葬の魔神は幻夢教こと<カヴン>の前身には無関心でした。


 カヴンに所属している者達に<府月>というインフラを用意したり、子供達から悪夢を遠ざけるといった活動はしていましたが、基本的には多次元世界の歴史に干渉しないようにしていました。


 ただ、プレイヤーは例外として狙っていました。夢の支配者たる2代目・夢葬の魔神がやってきた事で、プレイヤー達は下手に眠る事すら出来なくなりました。寝た拍子に府月に引きずり込まれない対抗手段がない者達は一気に狩られていきました。


 この脅威は当然、観測肯定派にも及びました。


観測肯定派「源の魔神だけでも手に負えないのに、これ以上問題を増やすな!!」


観測肯定派「もうおしまいだ……」


観測肯定派「こうなったら、夢葬の魔神を源の魔神にブツけるしかない」


観測肯定派「無理だ。あの女は源の魔神との対決をのらりくらりと避けている」


【絵師】「よし、とりあえず手を組んで源の魔神を倒そう!」


観測肯定派「お前なんか信用できるか!!」


 観測否定派の中心人物である【絵師】に対し、観測肯定派は敵意を向けましたが、最終的に折れて観測否定派と手を組みました。


 その甲斐あって彼らは源の魔神謀殺に成功しました。2代目・夢葬の魔神という脅威は健在ですが、とりあえず爆弾の1つは解体できたのです。


 ただ、源の魔神という圧倒的な力を持つ神が倒れた事で、多次元世界の情勢はメチャクチャになりました。源の魔神陣営(プレーローマ)の支配が揺るぎ、様々な勢力が台頭し始めたのです。


観測肯定派「この混乱を収めるには、新しい<秩序の神>を擁立するしかない」


観測肯定派「我らが全てを統べてやる」


【絵師】「まったくこりない 悪びれない」





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