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7年前、僕らは名誉オークだった  作者: ▲■▲
第4.1章:有り得た未来
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TIPS:プレーローマの天使達



【TIPS:プレーローマの天使達】

■死司天・サリエル

 源の魔神(アイオーン)――別名、救世神が創造した天使の1体。源の魔神の近衛を務めていた事がある。源の魔神のお気に入り。


 源の魔神に何度も殺害され、そのたびに蘇生されているが、源の魔神への忠誠心が非常に厚い。何をされても従順な手駒として仕え続けてきた。


 与えられた権能は非常に殺傷能力が高いため、命を奪うことに関してはプレーローマ指折りの実力者。数多の人間を殺め、時には堕天した同胞に手をかける事もあった。


 源の魔神が死亡して近衛が不要になったため、その任を解かれている。現在は情報提供の見返りに<雪の眼>で「エノク」として史書官・ラプラスの護衛の任務を請け負っている。


 プレーローマの現支配者である<三大天>の1体であるラファエルとは――血の繋がりはないが――姉弟の仲であり、溺愛されている。ラファエルと同じく三大天を務めているミカエルにも可愛がられている。


 死司天は姉のラファエルの愛情に応えようとしているが、優先度は主である救世神の方が高い。そのため「対人類作戦」も「プレーローマ内の権力争い」も無関心で、あまり関わらずにいる。


 源の魔神は多くの天使達が存在を疎んじ、恐れている。そのためサリエルが彼の魔神を捜索する事も同胞達に難色を示されている。


 源の魔神は既に死亡しているが、サリエルは「救世神が死んでいるはずがない」「仮に死んでいたとしても、どこかで復活しているだろう」「あるいは封印されているだけかもしれない」と考え、捜索を続けている。


 源の魔神捜索のために多次元世界のあちこちを放浪しているため、プレーローマでもサリエルの消息がしばしば掴めなくなっている。


 ラプラスの護衛として動き始めてからは、雪の眼経由でサリエルの動向も知りやすくなったが、ラプラスもサリエルも奔放なため、未だに消息不明になる事もある。


 弟のサリエルが心配な姉のラファエルは、再会するたびに「救世神の事は忘れて、ずっと一緒に暮らしましょう」と誘っているが、サリエルは源の魔神捜索を優先するために丁重に断り続けている。


 姉に「せめて頻繁に便りを寄越してほしい」と懇願されているが、サリエルはろくに出していない。筆無精なだけで悪気はない。


 彼の主は未だ見つかっていない。


 今はまだ、見つかっていない。



■癒司天・ラファエル

 プレーローマの現支配者である<三大天>の1体。性格は穏やかかつ陰湿。「平和」を愛しており、源の魔神の命令で嫌々人類を虐げ、争いを続けていた。


 源の魔神の死後は敵対している人類国家や組織との和平交渉を開始。無益な戦争は終わらせ、平穏な生活を手に入れるために奔走していた。しかし、他の三大天の横槍もあって大半の和平交渉は決裂した。


 現在も自分達に火の粉が降りかかるような争いを止めようとしており、人類勢力の切り崩しや離間工作、人類の奴隷化や生体部品化を積極的に進めている。


 彼女の考える「平和」とは天使と人類が平等なものではない。また、多数の工作員を人類文明に送り込んでいる。


 ニュクス総長時代の<エデン>がマーレハイトで壊滅的な打撃を受けた事件の裏には、ラファエルの部下達が動いており、ラファエルもそれを推していた。


 マーレハイトでの作戦も、当初は<エデン>の神器使いを可能な限り生け捕りにし、人体実験に投入したり兵器の材料として加工する予定だった。しかし、作戦に参加していたサリエルが現場指揮官の指示を聞かずに勝手に飛び出し、エデンの神器使いや戦闘員達を殺し始めたため、生け捕りには失敗した。


 ラファエルの部下達はサリエルの独断専行に激怒したが、ラファエルは弟のサリエルを溺愛しているため、弟の行動をろくに咎めていない。


 ラファエル自身は最前線にあまり出てこないが、非常に厄介な権能を持っており、プレーローマ全体の戦力向上に一役買っている。



■武司天・ミカエル

 プレーローマの現支配者である<三大天>の1体。性格は豪放磊落。源の魔神の最高傑作と言われる天使であり、プレーローマ最強の天使。


 プレーローマ内の一派閥である<人類絶滅派>の筆頭として、人類を1人残らず絶滅に追いやろうとしている。人類を滅ぼすのではなく、支配しようとしているラファエル達とは方針の違いから衝突する事も少なくない。


 源の魔神が造った<終末兵器(ハーベスター)>の破壊や魔神狩り等で多忙のため、ミカエル自身が人類との戦争に顔を出す事はあまり無い。ただ、ミカエルが出陣した戦場は大抵、プレーローマ側が圧倒的な勝利を収めている。


 対人類作戦は大抵、部下に任せている。部下の中には人類も少なくなく、能力次第では重要な仕事も任せている。



終末兵器(ハーベスター)

 源の魔神が造り出した対人類兵器の総称。神器も天使も終末兵器の一種と言える。強力かつ凶悪な兵器が多いため、人類以外にも牙を剥き、天使達も被害を受けているが、源の魔神は「手駒」の損耗など些事としていた。


 人類を憎んでいる源の魔神は「人類を滅ぼし続けたい」と望んでいた。数多の世界を作って人類の種を撒き、育て、文明が成熟すると滅ぼす作業(ふくしゅう)を続けてきた。


 その作業の効率化、あるいは効果的な終末を作るための兵器として、数々の<終末兵器>を作り上げてきた。


 作ったものの管理や制御は杜撰だったため、源の魔神が生きている頃から制御不能に陥った終末兵器が多次元世界各所で暴れていた。現在も多くの終末兵器が稼働しているため、ミカエル達が対応に追われている。


 終末兵器の中には自我を獲得した者や、自己改造によって当初の性能を大きく凌駕したモノも存在する。プレーローマでも手を焼く終末兵器も少なくない。終末兵器の中には魔神の一柱になった者達もいる。





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