人生の人狼ゲーム
人生はまさに人狼ゲームだ。言葉を手に入れた僕らは嘘を吐き嘘を吐かれの繰り返し。でも、普通の人狼ゲームと違うのは自分が狼なのかって事を知らない事。狼は自分かもしれないし相手かもしれない。性善説も性悪説も無い。「自分は聖職者だ!」「自分は市民だ!」狼だって事を認めたくない僕らは嘘を繰り返す事で自分を肯定する。その分、自分も相手も信じられなくなり怖くなる。聖職者や市民だと思って信用していた人が狼だったりする。その狼も自分が狼だと知らずに生きている。 自分も誰かの狼なのかもしれない。神様はなんというセカイを作ってしまったのだろう。僕はこんなゲームを大きな声で「大嫌い」と言いたい。だけど、こんな腐ったセカイでも、嘘のペンキで塗り固められて黒くなったセカイでも、好きな物であふれている、欲しい物であふれている、僕はこのセカイが涙が出るくらい好きだと言いたい。