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ヒューマンドラマ

肩凝りしない男 【500文字】

作者: 山目 広介

 ある所に肩が凝らない男がいたそうな。


 男が自分の体質を語ると周りは信じてくれなかったりします。


 ある事務職の人たちは

「真面目に仕事に取り組んでいないのでは?」

「まだ子供なんじゃない?」

「一人前ではないということでは?」


 なんか人を蔑視してきたり。


 ある肉体労働では

「元気そうだな、働けぇーー! しっかりやれば肩は凝る!」

「じゃあ、これもやっといてくれ」

「お前の分担増やしとく」


 そう言って無茶なことを要求してくる周りの人たち。


 男は文句も言わず、働いた。しかし文句はあった。そりゃそうだ。同じ給料なのに人より働かされりゃ愚痴りたくもなる。

 例えば背が高いからと重くてデカい物を一人で運ばせる。確かに背が低い人には手が届かない、とか体重が軽いとかがあるのは分かるけどそれで同じ給料はどうなのか?

 また両手を器用に使えるから仕分けなどの処理速度が速かったら、残業させられる。速い人に残業させた方が得なのは分かるけども、平等にしてよ。時間給だからと言って酷い、とか。


 ある時、部屋に戻った男が肩に張りがあることに気付いた。

 こ、これが肩凝り!

 男は喜んでぐっすりと眠った。


 翌日。

 男の肩は治っていた。

 肩の張り、それは筋肉痛だった……




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