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嗤うがいい…だがコレがオレの旋律(仮)  作者: ken
第二章 異世界で稼げ(仮)
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EP077 ユキエとボパル

余市は巻物を広げていた。

チャッカの魔法に続いて、今度は錬金の方法について調べようと思い立ったのである。


朧が前に言っていたように、この異世界では錬金によってモノを生み出すということが、普通におこなわれていると巻物には書かれてあった。

但し現在に於いては、錬金をするためには錬金炉と呼ばれる大がかりな設備を介さねばならないとも記されていた。

この錬金炉は非常に高度な魔法によって維持されており、莫大な商売になると同時に扱い方によっては非常に危険でもあるため、都を始めとした一部の主要な町にしか設置が許可されていないという。


そして、古の禁術のひとつにも数えられる錬金魔法の使用が発覚した際には、問答無用で牢に叩き込まれ、二度と出ることは叶わないらしい。ひと昔前までは、即刻その場で処刑が執行されていたようだ。

そのような厳しい処罰管理の歴史から、現在は職務として免許を受けた極一部の者を除いて、誰も錬金魔法を使える者は居ないとのことだった。しかも、その免許を受けた者でさえも、魔法の全貌は教えられず、単独での錬金は不可能という徹底ぶりである。


つまり、錬金炉がブラックボックスの働きをしているのである。

本来、このような設備がなくとも単独で錬金が可能だったものを、わざわざ術式を小分けして、それらを錬金炉で集約させる方法をとっているのだ。


錬金炉の使用には高額のアボニムが必要になるほか、使用を認められた個人や業者のみが、毎月決まった日時に材料となる素材を持ち込み、審査を通過した品のみが錬金されるという。

高額な費用が掛かることや、都度審査をクリアしなければならないことから、錬金炉の使用登録自体は敷居が低いらしい。


禁術かぁ…。

登録だとか高額なアボニムだとか…かなり面倒クセーのな。当然、クンニスキー村などに錬金炉なんて置いてないだろうしなぁ…。

って、朧は禁術を使ったってことか?

面倒臭がり屋の朧が、正規の方法を踏んでアボニムを支払って隠れ蓑やら笠を作ったとは考え難い…。


まあ、隠れ蓑と笠に関しては、多少壊れても金嚢に収納しておけば元に戻るらしいし、単にデザインが気に入らないのと、ユキエにも持たせてあげたいという理由からなのだが、丁子に関しては何か手を打たないと直ぐに使い切ってしまいそうなんだよな…。

確か丁子は収穫やら培養やらの能力があれば筒の中で減らした分量を回復させることができると言っていたが、これらは錬金とはまた別のスキルなのだろうか?



一旦、錬金については諦めて、収穫と培養について調べてみることにする。

が、余市は再び愕然とした。

何と、収穫も培養も、錬金と同様に禁術に指定されていることが判明したからである!

錬金のような危険性こそ低いものの、これらは農民などの生活の糧や商売を根底から崩してしまう魔法として禁じられていたのだ。

錬金と同じような厳しい処罰管理の歴史が記されていた。

ただ、これらは錬金とは違って、錬金炉のような収穫炉や培養炉といったものすら存在せず、完全にこの異世界から途絶えた術であるという…。


朧はいったいどうやって…?

そもそも朧がこの異世界に居た時期というのが、いつ頃のことなのかが分からない。

その当時はこれらの術も規制されておらず、当たり前に使用できていた時代だったのだろうか…?



そんなコトを思っていると、誰かが家の傍に近付いて来る足音が聞こえてきた。

デビルイヤーがあれば、部屋の中に居ても聞こえてしまうのだ!


部屋から出てみると、そこには重装備のユキエが立っていた。


「あっ!余市!来ちゃった!」


来ちゃった…だとぅ!!?

この響き…ラノベとかギャルゲとかアニメでよくある台詞じゃね?

他意はないのだろうが、何だか身体がムズ痒い。


にしても、ユキエの重装備はどういうワケだ?


「お…おう!」

「今日は余市に狩りに連れて行って貰おうと思って!」


ああ、そうだった。

今日から毎日。ユキエと一緒に外に出るような話になっていたことを思い出す。やはりアレは社交辞令風味のものではなかったようだ…。


「でも、何だか響さんが夕方、ユキエの鍛冶屋に行くようなことを言ってたけど」

「えーー!!いったい何の用だろう!?」

「それは聞いてないけど、たぶん、武器か何かを揃えたいんじゃないかな」

「それは凄く嬉しい!最近、暇で困っていたから!」

「今から外に出ても、そんなに長くは狩りできそうにないけど…それでも行くか?」

「うーん…じゃあ、ギルドに行こうよ!」

「ギルド?どうしてまた…」

「ジョブを探すの!村の外でのジョブは美味しいの結構あるんだよ!」


なるほど、確かにユキエはジョブを受けても、単独で外に出られる年齢には達していない。

今はオレや響が同伴可能だから、選択幅がぐんと拡がっているというワケか。響に断りもなくジョブを探すのは少し気が進まないが、見るくらいならいいかもしれないな。

今から外で狩りをするよりは無理がないように思えるし…。


「分かった!ギルドに行こう」

「やったー!」


ユキエは今日もハイテンションのようだ。


出掛ける前に、干しておいた洗濯物を取り込んでおくことにする。

もうほとんど乾いているに違いない。


虫取り少年のシャツやズボンと並んで、響のあの黒パンティも庭に干してあるのだが、ユキエはそれを発見すると、


「まさか!それって…響お姉さんの…」

「あ…うん」


見るとユキエの頬が朱に染まっておるではないか!?

おやおや、何事?どゆコト?


だが、ユキエは黒パンティを見つめているだけで、そのまま黙っていた。

年上の強い同性に対する憧れのようなものだろうか?

同性とはいえ部活の先輩にチョコを渡してしまう後輩のような…響は決してボーイッシュという見た目ではないが、ユキエくらいの年頃の女子であれば普通の感情なのかもしれない。

男同士で腕を組んで歩いていれば気持ち悪いが、女同士であれば違和感もなく、寧ろ微笑ましかったりもするものだ。

先輩の卒業式に何か想い出となる品を欲するような気持ちを、この黒パンティに抱いてしまったのやも知れぬな…ムフフ。

そんな初々しい乙女心に、何だか興奮してきてしまう。


変な間が空いてしまったことに気付いたのか、


「よ、余市、そういえば昨晩は盛り上がったの?」


話題を引っ張り出してきた。

だが、その質問に答えるのが、やや難しい。


「…いや、響さんにだけ参加して貰ったよ」

「えーっ!!!余市は行かなかったの!?何で!!?」


って、そうくるわな、普通。


「実はあの後さ、腹壊しちゃって…アハ!斧の小町で喰ったモノが合わなかったのかも…」

「ふーん…それは残念だったね」

「まあ…ね」


洗濯物を取り込み終わり、ユキエと並んで村の道を歩く。

何気にふたりきりってのは初めてだし、何だがデートみたいだなぁ!おい!!

嬉しいと同時に、少し緊張してしまう。


「コ…コキオは寺小屋で友達できたのかな?」

「うん!勉強するトコなのに凄く楽しんでいるみたい!」

「アハハ…それは何より…」


会話が固い!オレは年頃の娘と久しぶりに話す父親か!?


「おっ!余市さんじゃねーかっ!!」


前方から歩いてきた青年にいきなり声をかけられた。


「あ、どうも…」


見たことのない顔である。ぎこちなく返してしまった。

たぶん昨日、病院やらゲート付近やらで一方的に目撃されたに違いない。

少年アイドルってのは、街に出た時、こんな気分なのだろうか?


「昨日は本当に凄かったぜ!村を守ってくれてサンキューな!」


そう言うと手を振って通り過ぎて行った。凄く軽い感じの青年である。


「もう余市も有名人だね!」


隣でユキエは満足そうに笑っていた。

その後も路上で何人かの村人に挨拶されたり、礼を言われたりした。

誰も糞を漏らしたことには触れてこない…って当たり前か!本人を目の前にしてそんなコトを言う輩もそうそう居ないであろう。


ギルドに到着し、卑猥な扉を潜ると、沢山の男たちが詰め寄って来た!

直接、余市の顔を知らない者も、


「えっ!?彼があの余市さんか!?」

「そうだよ!村の救世主だ!!」


そんな声を飛び交わせながら、人だかりがどんどん大きくなってきた。

流石にここまでとは想定外だった。隣でユキエも驚いていた。


「ヨォーヨォーヨォー!誰かと思えば余市じゃねーか!!」


馴れ馴れしく肩に手を回して来たのは、ボパルである!


「オイオイ!皆、退いてくれや!」


そして勝手に仕切りだす。

ボクサーのセコンドのようでもあるが、顎をしゃくれさせて何だかドヤ顔風味でもあった。

余市にとってボパルは煙たい存在だが、何故かユキエにとってはそうではないらしい。


悔しいことに『ボパルのあんちゃんだー!』などと連呼し、やたらとボパルに懐いてしまっている様子なのである。…マイマイカブリの背中に跨りながら、親睦を深めていたというのか!?ぐぬうぅぅ…折角のデート気分がこの男によって再び妨害されてしまっている邪魔イカッ!!


混んでいるというのに、ボパルは半ば強引に円卓を確保してしまった。

何だかコイツと居ると、オレの謹厳実直でジェントルなイメージが損なわれてしまうような気がするぞ…。


「今日はオレの奢りだぁー!!!余市ぃ何でも頼めや!おう!」


敢えて周囲に聞かせるが如く、ひと際デカイ声でボパルは言い放った!

さてはコイツ、村の英雄であるオレとマブダチのような空気を発散させて、己の株を上げるつもりだな!!

だが…確かにオレは一文無しの英雄…年下のユキエにオレンジジュースすら奢れない身…ぐぬぅ。


余市はボパルに小声でハイボールを所望し、ユキエはトマトジュースに決めたようだ。

だが、てっきりボパルがカウンターに注文しに行くのだとばかり思っていたのだが、ユキエが当たり前のようにボパルからアボニムを受け取って、そのまま注文をしに行ってしまったのである。

何だか妙に慣れた感じのやりとりである…。


「ボパル…ユキエと随分、親しそうだな」

「おうよ!ユキエはオレにとって大事な女だ!」

「んな!何だと!!?」


ユキエはこんなヤンキーに(たぶら)かされていたというのかっ!?だとしたら断じて見過ごせん!!

亡くなった御両親も、さぞや悲しむ筈!!

むむっ!まさかユキエはこの男にこっそり身体を売って…幾ら生活が苦しいからと言って…そ、それはあまりにも!!!


「おい…何か勘違いしてねーか?」


余市の閻魔の如く煮えくり返った表情から察したのか、ボパルがユキエとの関係について勝手に語り始めた。だが、その内容は余市が全く予想し得ぬものだったのだ。


ボパルはユキエの父親に、命を救われていたのである。

そしてボパルの命と引き換えに、ユキエの父はこの世を去ったのだった…。


今から5年前、やんちゃな少年だったボパルは、村の外で仲間たちと共にブヨと戦っていた。何匹倒せるのかを競う遊びが流行っていたという。

だがそんな時、村がアリに襲われているという村人の叫び声が聞こえてきたのだ!

怖いモノ知らずのボパルと仲間ふたりは、木刀を振り翳して桟道の下に駆け付けた。近くで見たアリの大群は、あまりにも恐ろしかったが、仲間内で臆病者扱いされたくなかったボパルは『オレは行くぜ!』そうカッコをつけてひとりで突っ込んで行ったという。

だが、木刀などではブヨは落とせても、アリには到底、太刀打ちできなかった!

あっと言う間に四方を囲まれて、ほとんど半ベソをかいていた時に『子供がこんなところで何をしている!』と現れたのがクエストから戻って来たユキエの父親だったそうだ。

ユキエの父親は、自分がアリを引き付けておくから、その隙に遠くに走って逃げろとボパルに怖い顔で命じたらしい。ボパルは恐怖のあまり形振り構わずに走り出したという。


そして1時間ほど身を潜めた後、恐る恐る桟道の下まで戻ってみると、自分を逃がしてくれたユキエの父親の肉片と装備だけが血塗れになって残されていたということだった…。


「オレはそれ以来、ゼッテーに無茶はしねぇと誓ったんだ…。だからオレにとっちゃアイツは恩人のガキだ…まあ、そうゆーコトだ」


肩越しですすり泣く声が聞こえた。

見るとトレイにグラスを載せたユキエが立っていた…。

少し前から話を聞いていたに違いない。


「ワ…ワリーワリー…許せ!な、ユキエ、辛いコト思い出させちまってよ」


ユキエはトレイを卓に置くと、そのままボパル背中に顔を突っ伏して泣いてしまった。

声をたてて泣くユキエの姿は、普段は見せない年相応の少女のそれであった。


ボパルもサングラスで目元を隠してはいるものの、ユキエの涙に釣られて頬をつたうモノがあった。

余市は何も語りかける言葉が見つからなかったし、こんな時は無暗に容喙すべきではないと感じていた。


ユキエが粛々と泣いていることに周囲も気付いたのか、ボパルの方をジロジロと見始めていた。

おそらく、少女を泣かす碌でもないチンピラのように映っているのであろう。

それにボパルも気付いたのか、


「ジロジロ見てんじゃねーよ!!!」


吠えると、周囲も慌てて視線を外したのだった。


昨日のアリの襲撃の際に、マイマイカブリを乗り回しながら大声で警告を叫んでいたボパルの瞳には、怖いモノ知らずだった少年時代の自分の姿が映っていたのかもしれないな…と余市は思った。



18歳を過ぎたボパルが、ユキエを誘って村の外のクエストに同伴してやらない理由は、ひとえに守り切る自信がないからであった。自分の命に代えてでも恩人の娘を守る覚悟と気持ちはある。だが成長したボパルは自分を過信することはなかったし、己の力も客観的に把握していたのだ。

だから、村の外のジョブを受けたがるユキエには、あまりいい顔はしないのである。村の中に居れば、ユキエは安全なのだから…。


そんなボパルの気持ちに余市が気付いたのは、落ち付きを取り戻したユキエと3人で乾杯を交わして直ぐだった。


「ところでよぉユキエ、余市と何しにギルドに来やがった?」

「あ、うん…ジョブを探しに…ね」


ボパルの機嫌が途端に悪くなったのが表情から読み取れた。


「まぁ…アレだ。余市は確かにつえーかもしれねーけどよ、絶対はねぇ!…分かるよな?」

「うん、だけど…」

「だけどじゃねーんだよ!そんなに焦ることねーだろ!もっと修行してよぉ…そんで」

「ウチはもう大丈夫だからっ!!」

「オイオイ…大声出すなよ!また変な目で見られちまうだろーが…」

「覚悟だって…とっくに出来てるし」

「ナマ言ってんじゃねーよ!!」


今度はボパルが声を張り上げた。


「覚悟だと!?お前が考えてるほどなぁ軽くねーんだよ!」


激しく言い返されて、再びユキエが涙ぐんでしまった。


「ワリーな…大声出すつもりじゃなかったんだよ…」

「…」

「おい余市!テメーからも何かソフトに言ってやってくれよ」


ここでオレに振るかっ!?

テメーのケツはテメーで拭け!とツッコミたくなるのをグッと堪えて、


「村の外って言ってもさ、近場のあまり危険そうじゃないジョブを選べば…」

「アメーんだよ!外と中とじゃなあ、イレギュラーの頻度が雲泥の差なんだよ!」

「そうかもしれないけど…徐々に慣れていけば…」


オレは何を偉そうに言っているんだ!?

実質、戦闘だって昨日デビューしたばかりの、経験で言ったらユキエよりも遥かに劣るこのオレが!!


「だーかーらー!それがアメーつってんだよ!」

「もういいよ!!」


円卓を両手で叩いて、ユキエは立ち上がってしまった!


「余市、行こう!」

「エッ!お…おう…」


余市も釣られて立ち上がった。


「ちょ!ちょっと待てよ!オレも言い過ぎたかもしんねーけどよぉ…」


既にユキエは余市の手を引いて、ギルドの扉に向かって大股で歩き始めていた。

ボパルは諦めたのか追っては来なかった。

こうなってしまったユキエを過去に何度か知っているのかもしれない…。


ギルドを出てからもユキエの足取りは変わらずに強いままだ。

流石にそろそろいいだろうと、余市は立ち止まった。

ユキエも我に返ったのか、それ以上は引っ張らずに立ち止まってくれたようだ。


ボパルはユキエにとっては、口煩い父親みたいな存在なのかもしれない。

だが、ボパルの言い分も理解できる。口調は乱暴だが筋は通っていた。そういう意味では余市としては結構複雑である。

アリを撃退して調子に乗り掛けていた自分にとっても身につまされる話だったからだ。

ボパルのユキエに対する忠告が、そのまま今の自分にもジャスト・ミートしていることを認めざるを得なかったのだ。


ユキエは怒ってギルドを飛び出したが、自分を一番心配してくれる存在がボパルであるということも分かっているのである。そうじゃなければ、あんな性格のヘンタイに『ボパルのあんちゃん』などと言ってユキエが懐く理由はひとつも無いのだから。


どちらにしても、村の外のジョブを受けるかどうかはユキエ自身が判断することである。

経験の浅いオレがアドバイスなど片腹痛い。

だが、ユキエの決断には100パー応えてやるつもりではいる。


「何だかゴメンね」

「いや、全然。気にすんな」

「…余市は優しいよね」


ユキエが振り返って言った。その顔は八重歯こそ見えなかったが、少しだけ微笑んでいた。

いつもなら、こんな台詞を聞けば舞い上がってしまうところだが、今はそんな気分にはなれなかった。

理由は自分でも分かっていた。

優しい男など掃いて捨てるほど沢山転がっているのだ。悔しいが、今のユキエにとって本当に必要なのは、ボパルのように不器用でも道を示せる男…そのことに気付いてしまっているから喜べないのだと…。


夕方になったら響と共に訪ねる旨を伝え、いったんユキエとは別れることにした。

時間も中途半端だしアボニムも無いのである。村とはいえ一文無しではデートは継続できない。


「じゃあ、また後で」

「うん!待ってるね!」


ひとりになってふと思う。

今後、響と共に狩りをしたりジョブを消化するようになったとして、それで得たアボニムも今まで通り、全額、無条件に吸い上げられてしまうのだろうか?…と。


今日のように別行動をとる際には、その都度、主たる響にお小遣いをせがまねばならないというのは、ちょっとキツイものがある…。

狩りやジョブによる生活が軌道に乗る前に、勇気を出して相談を持ちかける必要がありそうだ。


下僕なのだし、最悪、小遣い制でも致し方ないが、その際には少なくとも月額10,000アボニムは確保したい…できれば月の稼ぎによって歩合とかインセンティブとか…って!オレは何でこんな境遇なのだ!?ぐぬぬぬ…。



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