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創造魔王の終焉譚  作者: P.river
プロローグ
3/13

不可視の敵

文章構成が下手で読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします。

僕が会議室に戻ると、十二天のみんなが迎えに来てくれた。


「「「「おかえり~ (なさい)」」」」


 各々がねぎらいの言葉をかけてくれた。


 「汝、あまり無理をせずに助けを呼んでもよかったのだぞ。」


 「ククク、あの程度の雑魚にそこまで時間をかけなかったのは褒めてやろう。」


 「といっても、カグヤがとても心配してました『魔王怪我しないでね・・・』って・・・密告です。」

 

 「ちょ、ソラス!そんなことない!!」

 

 「映像モアリマスヨ?」

 

 「あぁ、一番心配してたな。」

 

 「ごめんなさい、やめてください・・・」


みんなが僕のことを心配してくれていたなんて、なんか嬉しい。

それより気になったのはスケさんがカグヤのことをからかっていたことだけどね。

まあカグヤは元からいじられやすい雰囲気をもっていたししゃないね。


 「ところでスケさん、猫妖精ケットシーから話聞けた?」


 僕がそう聞くと、スケさんが言いにくそうにこういった。


 「実はな、あいつら何も分からんの一点張りでな・・・自白させる魔法も使ったんだが本当に知らないようだった。」


スケさん、自白させる魔法とか作るとか天才じゃん。

でも、「分からん」といってるのに自白させる魔法使ってあげちゃあだめでしょ・・・


でも一つ分かったことは、


 「あの猫妖精ケットシーたちは何らの理由で敵から魅了を喰らっていたということの可能性が大。

  でも・・・隠れる場所がない。」


 「ああ、そいつらが見えないのはおかしい。魅了魔法を使っている奴は魅了した奴から最大でも1KM離れるのが限界のはずだ。それを超えると範囲外で魅了が解ける。その上あれだけの人数を魅了しようとすれば術者が最低100人以上いるはずだ。」




そもそも魔王城の3KMの範囲内は開けた平地で、雲すらない暗い土地だ。

そこらへんに隠れようとしたら隠蔽魔法必要だし、魔王城自体に隠蔽魔法無効結界が2KM圏内が張られている。

結界魔法は設置魔法なので回避は不可能だ。それに100人いたら見張りがバカじゃない限り必ず見つかる。


そのとき、フェンリルがハッと何か気づいたようにこういった。


 「汝、さっきいっていた魅了魔法の術者が隠れられる場所が一つあるぞ。」


彼 (?)はめちゃくちゃ得意そうに、どや顔でいってきた。

・・・言いたくはないが、フェンリルがどや顔したらただのワンコみたいなんだよな。

狼ですらない残念さがひどいな。


 「汝、我を可哀想な目で見るな。それよりも、水中なら隠れられる。魔王城の周りの土地の地下に湖があったはずだ。」


 水中??? 確かにあったと思うけど、魔法使いながら長時間水中でいるのは難しいでしょ。

 特殊な獣人や魔物出ない限り・・・って


 「セイレーンですか。」


 「うむ。魅了ができて水辺ならあいつで確定だろう。」


 ふむ、それが確実かもしれないか。

 あ注釈だけど、セイレーンというのは海にいる魔物の一種で上半身人間、下半身魚である。

 そいつらは、特殊な歌声で獲物を魅了し水の中に引きずり込んで食うということをする、言葉を喋れない種族でも知能はかなり高い。

 今回のやつは、それの亜種ワダツミという湖にすんでいるさらに高知能なセイレーンであるはずだ。


 「う~ん、じゃあ水中で戦える種族で調査部隊つくらなきゃな。でも魔王城にいるメンツには水中戦得意な人いないよね。」


 十二天に水中戦ができる奴はいないことはないが、今は出張中なので無理である。


 「ククク、その人材なら我ら森羅万象の姉妹に任せておけ、なーに失望はさせんよ。」

 「魔王の信頼できる奴だよ・・・絶対です。」


 カグヤとソラスが二人して自慢げに言った。

 今更かもしれないけどウチのメンツ全員自信しかないよね。

 完全に何かのフラグじゃん。でもそうじゃないことを願うばかりだ。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、翌日。僕は魔王城の中のロビーでカグヤたちのいう役に立つ人材を待っていた。



だが、5分前になってもその人たちは来なかった。

カグヤァァてめえ、人選絶対間違ってるだろうがぁああ!!


いくらなんでも、五分前に来ないのはちょっと魔王さんも怒っちゃうぞ。

え?短気じゃないかって?!

いえいえ、本当は十分前行動してもらいたいぐらいです。









と思ってるといきなり背後から手をまわされてぎゅーっと誰かが脚に抱きついてきた。

背後に回っただけで背中にじゃないよ。脚ですよ。


「 人様の太ももをさわるな!!」


「フゴッ!?」


といって、その人物は蹴り飛ばされた。

名残惜しそうに僕のフトモモをじっと見てきたのは、デカメロンを二つ持つ妖艶な雰囲気をもつ青髪の女性である。



彼女の名はルーサルカ、水妖精ウンディーネである。みんなからはルカやルーと呼ばれおり、

とても美人で優しいが、趣味が人のフトモモをもむことという残念極まりない人である。

どうでもいいが彼女曰く、あと10年までに良いフトモモをしている人と結婚するという。

ほんとにどうでもいいですね。


「じゃあルカ、君がカグヤの言ってた助っ人?」


「いえ~す。カグヤが久しぶりに遊びに来てくれて昨日は楽しかったわ。」


ルカが手をグーパーしながら、うれしそうに答えた。

まぁ確かにルカ率いる水妖精ウンディーネ部隊が水中の調査メンバーになってくれるなら万々歳だ。



そもそも水妖精ウンディーネというのは、水中で魔法がなくとも3時間は地上と変わらず活動ができる。

その上水中戦に至っては、妖精族最強を誇る。


ルカはその族長をつとめており、普段は忙しく自分の国を治めているのにわざわざ来てくれたのだ。

とても嬉しく思うし、もっとみんなの上に立つ者として頑張らないとね。


そして、調査隊と一緒に地下の湖に向かって僕たちは歩き出した。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

そろそろこの物語のメインパートに入ります。

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