これが俺の日常
この世界はとても狭い…
もっと別の広い世界へ行きたい
そう思ったことはないだろうか、人の一生はとてつもなく短いと思ったことはないだろうか、一生のうちにやりたいことは山ほどあるのに全てやり遂げるまでに終わってしまうそう言うものが人間だ。
「今日も疲れたな…」
俺は重たい足を引きずりながらいつも自分が泊まっている宿に向かっていた
この世界は不思議がいっぱいでまだまだ自分の知らないことが多い、不思議なモンスターなどがいたりしてそいつらをハント(狩り)をしたりしてみんなが似たような生活をしている、自分にとってはとてもいい世界だと思っている。
宿屋のおばちゃんからいつものように部屋の鍵を受け取りそのまま部屋のベットに寝転ぶ。
「明日は今日よりもいい一日になりますように、おやすみ」
そのまま俺はベットで深い眠りについた。
「もう晩御飯できてるから早く来なさい」
いつもの聞き慣れた母親の声に俺は起こされた、そう俺の起きたこの世界は現実世界だ
さっきまでの世界は俺自身の妄想に過ぎない
俺はこの世界が嫌いだ、自由に生きることができないと思っているからだ。
俺の好きな妄想の世界は面白いRPGやアニメなどを元にして作り上げている世界だ
現実の俺は朝8時くらいから5時くらいまでは学校、5時から寝るまでは高校生なので親にいい大学へ行くために勉強しなさいだとか
少しは家事を手伝ってよとか親によく言われている、どこにでもいるような普通の高校生だと思ってはいる、周りから見た自分はどうなのだろうとは考えたこともなかった。
「ごちそうさま」
いつものように食器を洗うと俺は自室えと戻った、今日はなんだか勉強をする気にはなれなかった、明日からは長かった学校の夏休みも終え新学期が始まってしまう今日は少し早いが明日は余裕をもって家を出たかったので早めにねることにした。
次の朝目を覚まし時計を見ると
「なぜ時計は鳴らなかった!?」
目を覚ますとすでに時刻は朝の8時を少し過ぎたくらいだった、余裕をもって家を出る予定がどうやら時計をセットし忘れていたらしい、どう考えてもこれは遅刻コースだろ、と思いながら
「あらおはよう今朝は遅いのね」
と母親になぜ起こしてくれない、と思いながら着替えを済ませ駅まで全力で走ったこの時間の電車に乗るのは初めてで何分に電車が来るのかすらわからずただ学校に間に合うことだけを考えていた。
ギリギリ遅刻寸前で学校に着き自分の教室へ入ると自分の席に向かったすると
「夏休み前より今朝は来るのが遅いね」
と俺の席の隣であり友達とも言えるカオルが
声をかけてきた、カオルは爽やか系のなかなかのイケメンでクラスでも人気がある誰にでも優しいいいやつである
「昨日の夜時計をセットするのをどうやら忘れて寝たらしい」
とカオルに教えてやる、カオルは俺の数少ない友人の中でも親友と呼べるのはカオルくらいだそれほど俺たちは仲がいい、するとこんどは
「あんた遅刻ギリギリだったじゃないそのまま遅刻すれば良かったのに」
次に現れたのはいわゆる幼馴染と言う奴だ
幼馴染と言えば基本主人公のことを気にかけてくれたり、ツンデレやいつも一緒にいるというような感じなのが俺の理想なのだが現実は実に残酷だ喋り方から察するにかなり生意気でいつも俺のことを見下してくる優しくしてやればそれが当たり前でしょ、みたいなことも言うこれが俺の幼馴染だ。
だがまだ始まったばかりのこの話この先どうなるのかは誰にもわからない。