表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

勇者様の母は最強でした。

作者: 紫月

もともと魔物が住む国、人の住む国、妖精が住む国がそれぞれあり、共存して暮らしていた。


少し前まで・・魔の国の王が代替わりした途端、魔の国がいきなり他の国を襲い始めた。


突然の事に対応が遅れた分、被害は大きかったが今現在は魔の国に味方する以外の国同士で共同戦線をはり戦っている。


物語ならば、ここで勇者が登場して世界を平和に導くのかなと、幼いころに母に読んでもらった絵物語を思い出していた、俺・・・ルアース・ソキウスがその勇者に選ばれてしまった。


正直に言いたい・・・


「俺より、母さんの方が何百倍も強いんだ~~~~~」


そう叫ぶことができたらどんなに良いだろう、俺の母、アウラ・ソキウス(年齢不詳)は俺より強い

俺の武術の師匠でもある、ちなみに父さんは幼い頃に亡くなったらしい


なんで最強の母さんじゃなく、俺なのか不思議でしょうがないのが、今の俺の本音だったりする。


そんな本音が通用するわけでもなく、俺は勇者として魔王を倒すべく旅に出ることになり、、半ばやけくそになっていた俺は王の同行者の話に便乗して師匠でもある母をと願った。


最初はマザコンだの親離れしてないとか言われたが、実力をみる試合で精鋭部隊の騎士をなぎ倒し

すぐに同行を許可された。


騎士団長が蒼白になった姿には正直、同情の念しか浮かばなかった・・・


そんなこんなで勇者(俺)と母となぜか一緒についてきた騎士団長の三人の回復役が居ない半ば切り込み部隊の様なパーティになった。


恐ろしすぎる、死ねってか、勇者の俺に死ねってか

そう叫んだのは言うまでもなく、結局うるさいと母さんに沈められた、拳で・・・・


絶対、人選間違えている~~~~~~~~~~~~~~~~


結局、この切り込み部隊での特攻となったが、恐ろしいほど問題なく進んでいきとうとう魔王との戦いとなった。

本当なら、魔王の配下との勇ましく勇敢な戦いの話をする所だが、殆ど母さんが倒し、俺と騎士団長はサポートに回るで終わってしまった。

俺の存在って・・・・・・・・・・・


それでもいよいよ魔王と対面となった瞬間、俺はあまりの出来事に立ち尽くしてしまった。

因みに騎士団長はショックで気絶中


何故なら


魔王は・・・魔王は・・・・・・・・俺の死んだはずの父ちゃんだったって、何で父ちゃんが魔王なんだよ、死んだんじゃなかったのかよ。


「死んだって言ったけ?私」


父ちゃんに抱き着きながらニコニコする母さんに俺はもうため息しか出なかった。

でもそれより衝撃だったのは



「母さんが先代の魔王で、飽きて父ちゃんに押し付けた・・・んで夫婦喧嘩になって今にいたると・・・・・・」


ふざけんな~~~~夫婦喧嘩を世界を巻き込んでやるな~~~~~~~~~~~


そう叫んだ俺は決して悪くない、でも母さん達はニコニコしながら「反抗期かしらね」とのほほんと言う母さんはもう何百年と生きている魔王で父ちゃんは最初の勇者

って勇者が魔王やんなよ


どうりで母さんが強いはずだ・・・・・・・・魔王なんだもんな


俺は目の前でいちゃつく両親を眺めながら皆にどう言い訳するか頭を抱えていたがうまい言い訳も思い浮かばないのでまずは騎士団長を起こして巻き込もうと決めた。


これが後に知で戦いを治めし勇者と言われる俺の最初の瞬間だった・・・多分

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ぽふ(肩を叩く) 異世界あたりに避難したらどうだ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ