普通の一般人……俺もじゃね?
もう、続きが思いつかないよ。
更新できてるのが、奇跡に近いですわ。
過去、幾度と無く俺を助けてくれた社長こと蓬彩さんが、この謎世界に召喚されてしまった様だ。
私服なのか、ちょっと大き目のセーターとフリフリのスカートを着ている。
そして、何故ここにいる。
召喚した覚えは無い。
呼んだの誰だ!
周りを見渡す。
とある王様が一人、汗を流しながら明後日の方を向いている。
「……アナタ?」
「父様……」
「王」
「ち、違うんだ!ここにいる王族が勇者を召喚してたからとか、そんなことは無いんだ!」
羨ましかったんだ。
その結果、社長かよ。
「息子がお世話になってます」
「あ、いえいえ……私も、緋命君に助けられてますから」
母は、何やってんだ?
二人して、ペコペコしあってる。
「ところで、ここは何所なんでしょう?」
「あら?どうやってここに来ましたか?」
「えっと、地面が光ったと思ったら、何時の間にかここにいて……それで、ウロウロしてたら、ここに来ました」
「ふ~ん……どんな召喚法で召喚したの?」
母が、キングを見る。
キングは、土下座した。
「気合でやりました!」
気合って、意外と万能だね。
俺に、気合は無いけど。
あるのは、魔力ぐらい。
そういえば、最近何も創ってないな。
今度、なんか創ろ。
キングが、王女と姫と真メイドに吊るされてる。
考え事をしてる間に、何があった?
「まじ、すいま、セン……グフッ!」
血を吐いて、気絶したけど……大丈夫なのか?
とりあえず、社長の事は母に任せればいいかな?
「あ、緋命君!ちょっと待って」
呼び止められた。
なんですか、社長?
「……なんか、小さくなってない?」
気のせいです。
「それに、喋ってないのに普通に話せるし……」
気のせいです。
「えっと、結局ここ何所?」
異世界です。
「……ホントに?」
本気と書いてマジと読むぐらいホントです。
「……帰れる?」
わからないです。
「そんな!?下着干しっ放しだよ!?どうしよう!?」
……そうですか。
「ごめん、嘘ついた……ホントは、洗濯物自体無いの……家事苦手で」
……………そうですか。
「……なんか、ごめん」
御気になさらずに。
帰る方法は、何とか探してみますので、のんびりとしててください。
「うん……頼りにしてるね?」
笑顔が綺麗。
美人若手社長で、有名になっているだけはある。
ところで、今日は何をしようとしてたんだっけ?
~ビル建設中~
ポポポポ~ン!
~ビル完成~
あっちの世界で、働いていた会社のビルをイメージして創ってみた。
特に意味は無い。
十階建てで、かなり大き目のビルだ。
とりあえず、一度やってみたかったことをする。
受付の前で、大の字で寝る。
床冷て~
「珍しい建物造るねぇ~」
「ディアズ君ですから」
懐かしの双子設定を持った、美人とイケメンの二人組みがやってきた。
家族だって知らなかったら、完璧カップルだよね。
ねっころがりながら、見上げる。
………スカートでしたか。
黒い肌着なんて、見なかった。
見なかったんだ。
「顔赤いけど、大丈夫?」
「あ、今スカートだっけ……ごっめ~ん♪」
そう言いつつ、スカートパタパタしないで。
こんな人だったのか!
けしからん!けしからんぞ!
「姉さん……」
「何、弟?」
「……いえ、なんでもないです……ディアズ君は立ちなよ」
面倒だよ。
まあ、このままだと上に乗っかられそうだから、逃げる意味も込めて、立ち上がる!
「あらら~残念♪」
何が残念なのかは、聞かないよ。
で、どうしたの?
「デッカイ建物が建ったみたいだから、来てみたんだよ」
「そしたら、ディアズ君が寝てたから近付いてみたの~」
なるほどね。
「とりあえず、ご飯食べに行かないかい?」
「むしろ奢って♪」
テンション高いな。
じゃあ、なんか食べに行こうかな。
チーズケーキとかモンブランとか。
「「乙女か」」
うっさいわ。
社長に仕事させたい。
てか、社長と絡ませたい。
社長楽しい。
頭おかしくなってきたわ。
もう、だめポ。