ダンジョン脱出
ステータスのメール機能は、あれです。
オンラインゲームとかのステータス的ななので。
設定がなんか適当になってるな~
と、思う今日この頃。
ステータスで唯一役に立ったのが荷物の持ち運びだな。
生きてさえいなければ、どんなに大きなものでも仕舞える。
家とかはさすがに無理。
仕舞う必要性が無いけど。
杖と宝玉以外にもピカピカした……いや、何も無かった。
ドラゴンもどこかに埋葬する為に仕舞っておいた。
とりあえずここから出ることにする。
手持ちの武器は、変化の杖のみ。
どうしろと?
俺の能力きっと一般人以下だよ。
そういえば、職業なんだろ?
……ホントはいやだけど、見てみるか?
職業…異世界の人間
あれ?
なんか、普通。
ん?称号?
称号…童貞のクソニート
……もう絶対開かない。
『許して』
今回だけだからな?
……順応してる自分が怖い。
【ベヒモスが あらわれた】
俺死亡。
どうしろと?
ファイナルなファンタジーのベヒモスが目の前にいる。
勝てるか?
てか唐突過ぎる。
……そういえば、魔法って、口で、詠唱、するん、だっけ?
俺、本格的に役立たず。
MP無駄すぎる。
もう、ニートでいいや。
あ、メールだ。
『お前を信じる、俺を信じろ』
……何だこのネタだらけのステータス。
てか、意思あんの?
どうでもいいけど。
お前も一緒に俺と胃袋の中に行くんだよ。
『変化の杖で、飛べ』
……優秀なステータスだ。
フェニックスなら大丈夫かな?
杖を掲げ、チョコボの召喚獣であるフェニックスを思い浮かべる。
なんかそこら辺の知識がすごいあるんだよね。
煙が杖から出て、青年の姿を隠す。
そういえば名前、思い出せね。
誰かに聞かれても答えられないからいいかどうでも。
人の姿を変え、フェニックスになる。
そーらーを自由に、飛びたいな~はい!
『タケコプター!』
ノリいいな。
モンスター?
経験値?
アイテム?
俺はまだ死にたくない!(キリッ)
『チキンですね、わかります』
男なの?
女なの?
どっち?
『貴方様の望むままに』
今更下手に出ても遅いんだよ。
女と会話とか無理だから男で。
『じゃあ、女になりますわ♪』
この野郎!
あ、野郎じゃないんだっけ?
このアバズレ!
『出口ですよ』
……覚えてろよ?
『遠慮しますわ♪』
畜生が……
あ、宝箱見っけ。
【青年は 創造の杖を 手に入れた】
……普通これを守るべきじゃない?
『気にしたら負けだと思うんです』
そっか。
そうだよな。
ご都合主義が多すぎる。
こうするしかなかったんです。
最弱ですから。