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最弱ですが、何か?  作者: ディアズ・R
空中庭園編?
36/43

俺の本気?いいぜ、見せてやるよ……どうなっても知らないからな?

続き……というか、目的が無い。


どうしたもんかな……

「ユウ君!起きなさい!早く起きないと……子作りしちゃうぞ♪」

「アンタホントに親か!?」


いろんな意味で、すごい目覚めになった。

俺の知ってる母は、こんなんじゃなかった……気がする。

あと、普段から変化の杖で、喋れる状態を維持している。


「おはよう、ユウ君♪」

「……おはよう、母……子作りとか、そういう冗談は勘弁してくれ」

「どうせ血なんか繋がってないんだから、良いじゃない……ご飯できてるから、早く着替えてね?」

「ああ、わかった……ん?なんか、すごいカミングアウトしなかった?」


二十年以上一緒に生活して、一切聞き覚えの無い事を言われた。

俺の疑問に答えずに、母は寝室から出て行く。

そんな、モヤモヤした寝起きから、一日が始まった。






朝食は、焦げた目玉焼きと炭に昇華されたサラダ。

目玉焼きは、まあ、いいとしよう。

サラダが何故、炭になる?


「焼きサラダに挑戦してみました!」

「おいバカ」

「酷い!?」


焼きサラダはダメだろ。

常識的に考えて。


「偶には、冒険したいじゃない?」

「今回は、いらなかったよ……その冒険心……」


それにしても……久しぶりだな、この雰囲気。

まあ、遠慮したい雰囲気だけど。


「もう、俺が作るよ」

「わ~い」



~窓の外から覗いている人達の会話~



「なんでしょう……アレを見てると、イライラしてきます」最強のメイド。

「奇遇ですね……私もイライラしています」聖賢所有者。

「めちゃくちゃ美人だな」強い筈なのに強く感じられない大剣使い。

「くぅ……また影の濃そうなのが……」最近忘れられてそうな魔法使い。

「むぅ……あのスタイルで、何もしていないの?」色気に自信の無くなっている美人さん。

「ディアズ君……お母様と一緒で、嬉しそうだな」執事のようなイケメン。

「……お腹空いた」腹ペコ無口っ子。

「ディアズ君のお母様は、料理が出来ないのかな?」本来の仕事を放棄した人気給仕。

「うお!ディアズの作った朝食うまそ!」流されやすいバカ。

「ご飯、何かの汁物、玉子焼き……主夫ですね~」のんびり者な天然さん。

「……手際が良いわね」ツンデレモドキなお嬢様。

「どうして、あんな美人が母親なんだ?」幸薄少年。

「アレが、ミーシャ君のお母様……」よくストーキングをする天使。

「へ~意外と隙が無いな……」戦闘狂な姉御。

「やっぱり挨拶しておいた方が……いや、しかし……巫女相手に、魔王が挨拶と言うのも……」姉という自覚が目覚めてきた魔王様。

「日本人か……俺の母ちゃんより……いや、比べるのもおこがましい位に美人だな」召喚された勇者様。

「わ~あの御方がディアズさんのお母様ですか……それに、勇者様の世界の巫女……美人だなぁ」勇者を召喚した巫女。

「強いな……是非とも、御教授していただきたい」巫女の護衛。

「すごいな~お母さんとは言え、普通に話せるなんて……羨ましいよ……」気弱な商人。

「おひしぃしょ~」元人外現双子の赤い片割れ。

「おなかへった~」元動物現双子の青い片割れ。

「うぅ~私もあそこに……いえ!家族水入らずで……でも……」寂しがりな竜の人版。



~以上、暇人達でした~



あいつら何やってんだろ?

隠れるなら隠れるで、もっと静かにしろよ。


「ユウ君は、人気者ね~……あら?また、腕上げた?」

「人気者、ね……皆暇なだけじゃない?」

「そうかしら?」


何が可笑しいのか分からないが、クスクスと笑う母を見る。

……悔しいが、息子の初恋は母と言われる典型だろう。


「ほらほら、皆さんを御呼びしないと……あ、朝食は全員分作ってね?」

「……了解」


朝っぱらから、騒がしい朝食になりそうで嫌だなぁ~

朝食は、静かに派なんだけどね。

大体が、朝食全員分って……何人いると思ってんの?

だがまあ、いいだろう……戦闘でないのなら、俺に出来ない事は無い!




その日、庭園の一部が……崩壊した。

そんな、いつもの出来事。

今回の題名は、料理の事でした~


戦闘でいくら頑張っても、何も出来ませんよ?



いつも何かしらぶっ壊れる生活……したいと思えないな。

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