三年、経ちました……特に変わりはありません……なんつってな!
ネタが、無い。
本気で、ネタが、無い。
いろいろあって三年経ちました。
いろいろが何か知りたいだろう?
教えてやろう!
……偉そうにすんな?……すいません。
仕舞いっ放しだった竜を庭園に埋めた。
そしたら、竜が現れた。
皆で、フルボッコにしてた。
可哀想だから庇ったら、懐かれた。
これは、アメと鞭ってやつだろうか?
あと、勇者が普通に魔王を討伐してた。
巫女が言うには、魔王の使う魔法を受けても無傷だったらしい。
帰ってきて早々、メイにボロクズにされてたけど。
あ、魔王って言うのは、あれだ、魔界からこの世界に来て自分で名乗ってたらしい。
まあ、そんなこんなで、ここも有名になってね……人が多い。
たくさん来たんだよ。
会うのも面倒だから、庭園を少し大きくした。
庭園は、それはもう頑丈な結界にしておいた。
引っ越そうかと考える今日この頃。
あ~そういえば、ソフィーアとシアが結構大きくなった。
そして俺は、喋れない。
引き篭もりになってます。
悪いか?
「マスター」
「ディアズ」
ああ、そういえば何故かメイとリアマの二人と結婚した。
妾及び愛人宣言をした人も何名か。
もう訳分からん。
「偶には外に出たらどうですか?」
「いい天気ですよ?」
雲の上にあるんだから当たり前だろ。
あ~飛び降りる。
窓に足を掛ける。
……?おかしい、あの二人なら必ず止めに来るはず……あれ?
何か頭痛い……何かが足りないような。
そういえば、今この時まで何してた?
過去になにをした?
思い出せない。
……………ああ、つまり、これは―――
夢なのね。
「おはようございます、マスター」
「大丈夫ですか、ディアズ君?」
「マスターは、気絶した後三日寝てたんですよ?さすがの私もやり過ぎたと思いました」
三日……だから、三年。
そういえば、かなり飛ばし飛ばしに見てたな……まあ、夢だし。
……あの竜でも埋めるか。
……一応警戒だけでもしてもらう?
夢の通りに来たよ。
白い竜。
虫の標本の様に貼り付けにされてる。
折角の白さが、今は自らの血で染まっている。
「どうしますか?」
メイがこの後どうするか聞いてくる。
どうしよう?
とりあえず、竜の前に行ってみる。
会話できないじゃん。
いや、もしかしたらあの竜みたいに念話できるかもしれない。
というわけで、大丈夫か?
『うぅ、痛いです』
それは、ごめん。
え~なんで来たの?
『うぅ、時空竜の長老の気配が、したので……』
あの竜って、時空竜なんだ。
まあ、なんだ、すぐに開放してやるから待ってろ。
『優しいのです……』
……夢の通りになってない?
まあ、どうでもいいか。
メイにアイコンタクトで会話する。
(治してあげてくれ)
(大丈夫ですか?)
(大丈夫だと思う)
(そうですね、分かりました)
さて、もう一眠りするか。
ハッ!?
子供厳禁の夢を見てしまった。
……あんなにたくさん、出せないだろ。
全身が重い。
身体の上を見ると、見知らぬ女子がいた。
右腕を見るとメイが、左腕を見るとリアマがいる。
右足にソフィーアが、左足にシアがいる。
なんだこれ?
……まあ、いいか。
寝よ。
そのまま目を閉じて、眠りについた。
見知らぬ女子が、あの竜だと分かるのに一日掛かった。
つまり、一日中寝てた。
まあ、俺、引き篭もりですから。
また新しいの出しちゃったよ……
無理矢理終わらせようかな。
そして、幸せに暮らしましたとさ……エンド。
ダメ?