ウチの国って、商人に価値が無いよね?
なんだか、更新が遅れてる。
でも、いいよね?
俺だし。
新しい客に商人が来た。
セールス嫌いなんだよね。
特に押し売り。
うざいのなんの。
オレの護衛として、メイ、リアマ、アーちゃん、姉御、お姉ちゃんの五人がいる。
世界を狙える護衛だな。
『何用ですか?』
「いや~この国の商品を売る為の契約をしに来たんですよ!」
『はあ?』
「レベリア王国に売っていたポーションやエーテル!アレは効果も確かなうえ安い!この商品を売る事が出来ればかなり儲けられると思いまして……それで契約です!」
『撤収』
「分かりました」
「そうですね」
「は~い」
「つまんね~」
「会う意味すらありませんでしたね」
俺を含めた六人は、上に転移する準備をする。
「え?あ、あの!儲けられるんですよ!?いいのですか!?」
『別に金なんか要らないし』
創れますから。
暇潰しとして、創っては渡す、をしてるだけだし。
商人を通すと面倒だ。
「ま、待ってく―――」
最後まで言い終わる前に転移。
解散して自由に過ごす。
俺は、スケッチブックを擬人化する為に材料を創る。
だって、書くの面倒じゃない?
まあ、書いてないけど。
それに、喋ってくれる様になった方が便利だし。
ところで、なんで全員俺から離れない?
「ここがいいんです」
「右に同じく」
「私は~安全の為に~」
「なんとなく」
「ディアズ君と一緒がいいから」
さっきもそうだけど、お姉ちゃんは正直だね。
俺なんかと一緒にいて楽しいか?
ま、いいかな。
飯食うか。
今日は、カレーだ!
また商人が来た。
今度は、アモールの水を直接買いに来たらしい。
「それで、出来れば売って欲しいなぁ~なんて、ダメ、ですかね?」
気の弱そうな青年。
高校時代の自分を見ている気分だ。
『質問に答えられたら、売りましょう』
「え、ホントですか?」
『質問その一!』
「あ、たくさんあるんですね」
『戦闘になったら?』
「全てを捨ててでも逃げます」
『最終問題!』
「早い!?」
『目の前に竜が現れました、逃げることが出来ません……貴方ならどうする?』
「諦めて眺めます」
『ここに住んでください』
「ええ!?」
ここまで気が合う人がいるなんて!
ぜひとも一緒に居たいですな。
「え、あ、その、えっと、よろしく、お願いします?」
『護衛の人達合わせて、八名ごしょうた~い』
いつもの様にギルドの食堂で、歓迎会?をする。
少し多いので、気の合う商人さんだけ名前を聞いた。
メイ達はしっかり全員に聞いていた。
商人の名前は、ティティリ・トルク。
一緒にパフェを捕食した。
「太郎……お前……」
あれ?なんか変な電波が……
なんだろう?
誰かの寝言かな?
「おお、ディアズじゃん」
『やあ、和樹……太郎って知らない?』
「……元の世界の、俺の、悪友だ」
『へ~じゃあね』
「聞いてけよ!?」
メンドクサそうじゃん?
「あいつはな、変態とゆう名の紳士だったんだよ……」
お、猫だ。
ん?なんで猫?
ま、いいか。
「いつも正面から突っ込んで、ボコボコにされる……」
肉球プニプニしてる。
抱っこしてお腹を撫でる。
気持ち良さそうにしやがって!
「しかも、あいつは、その行為を覗きと言い張った……」
ヌクヌクしてる。
近くの芝生に大の字でねっころがる。
猫が俺のお腹に乗って手足を伸ばして寛ぐ。
「そしてとうとうあいつは、覗きに成功した……でも、そこで事件が起きた」
意外と懐かれた。
頭を撫でる。
目を細めて喉を鳴らしてくる。
「覗いた瞬間、鼻血を出して、倒れたんだ……」
眠くなってきた。
おお、お前も眠いか?
日も出てるし、風邪は引かないか。
「しかも、その衝撃で、覗いた瞬間の記憶が飛んでた……」
それじゃあ寝るか。
御休みな~
猫の背中を撫でながら目を閉じる。
「その日から、あいつは……て、おい!寝るなよ!」
ヌクイ。
「はぁ………太郎、お前は今でも、紳士か?」
太郎って誰だ?
猫、どうやって来た?
まあ、ペットにするか。