人が、また、増えるだと!?
そろそろ、きつくなってきた。
止まるかもしれない。
でも頑張る。
優勝した。
あの日から5日がたった。
女性が全員俺に女装をさせようとしてくる。
助けて。
「マースーター」
『女装はしないぞ!』
こいつとリアマからは逃げられないので、先に宣言しておく。
「わかってますよ、それはまた今度で、また誰か来てますよ?」
『今度なんだ……とりあえず行く…飛び降りはなしで』
「……」
なんか言ってよ。
襟首を掴まれて飛び降りる。
何時もどおり城の最上階にある俺の部屋から。
フッ…こんなのなれ……るわけないだろぉぉぉ!!!
「何時もどおり良い顔ですね♪」
偶に思う。
俺を殺そうとしてるんじゃ無いのか?と。
そうでなくとも間違いなくドSだ。
「あの方々のようですね」
門の方にドラゴンの関係なくなってきたクエストの馬車に乗った、4人の勇者一行?
男二人、女二人の理想的なメンバーだ。
「何用でしょうか?」
「え、あ、その、食料とかが尽きてしまったので、ここで補給させてもらえないかと」
この小僧、ウチのメイに照れてやがる。
確かに美少女だからなぁ~
ここに住んでる男達は、あれだ、危険度を熟知しているから。
……俺が言ったて、言うなよ?
「そうでしたか」
『四名さまごあんなぁ~い』
「この人は何で喋らないんですか?」
「マスターは喋らないのでなく、喋れないんです」
「そうなんですか?……マスター?」
「はい、私はマスターの為だけに生きるメイドです」
止めろよ。
照れるだろ。
「そんな!?」
……小僧が俺を敵視してる気がする。
安心しろ。
スライム一匹俺の前に連れてこれば終わるから。
「……お前!」
『なんだ?』
「僕と勝負だ!」
なんだこいつ?
メイの前で俺の無様な姿でも見せるのか?
安心しろ。
俺は何時も無様だ。
『だが断る』
「フン!負けるのが怖いのか?」
やっても良いけど5秒かかるかな?
やるなら、あんまり時間使いたくないから3秒で終わらせて。
悔しくないのか?
当たり前のことで、どうこう言われても……
『正直どうでもいい……それより入らないのか?』
「お前に言われなくても入るさ!」
こいつだけ弾いてみた。
「な、なんだ!?まだ入れないのか!?」
「おじゃましま~す」
「はいらさせてもらうわ」
「やっと屋根のあるところで寝れるよ」
「何で僕だけ入れない!?」
ここに入るには、俺の許可が必要です。
いいざまだ。
やっぱり悔しいんだろ?
そ、そんなわけ無いじゃない!
馬鹿にしないで!
「マスター」
『しょうがないな』
べ、別に怖かったなんて思ってないんだから!
勘違いしないでよね!
「マスター、お昼にしましょうか?」
『了解』
今日はサバの味噌煮定食にしよう。
小僧?
知らん。
俺はメイに抱えられてギルドの食堂に行ったから。
抱えられ方?
お姫様抱っこですが、なにか?
ネタが……ない。
天使とか悪魔とか神とか出せばいいか。
とりあえず、小僧どうしよう?