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異世界に変化した世界を40歳ニートが元に戻す話。  作者: 逆撫で


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4話 原因らしきもの

その後飲み屋を変え、ほろ酔いしたラミィから情報を受け取った。


情報の内容としては


「この現象が引き起こされた理由、それは王族の誰かが原因の可能性が高い」


ということ。


これが事実ならでかい収穫だろう……

だが、彼女の話を鵜呑みにするのはあまりにも危険過ぎる。


俺自身、不便無いレベルのクエストを受ける実力はあると自負しているが、国1つ敵に回し生き延びられるわけがない。


原因がそこにあるとすれば、目標が立てやすくなるためいい話かもしれないが、まだそうと断定するには情報が足りない

どうにかしなければならんな……


図書館で知れる情報にも限界がある。

正直なりふり構ってられない状況なのだ。

なにか闇市的なものがあればいいのだが……


俺は色々な葛藤が交差し、宿のベッドで1人頭を抱えている。



いや、こんなことをしても仕方がない。

ひとまず分家の今について調べるか。





「えーと、王族王族……」

俺は図書館内をゆっくり歩きながらそれらしい本を探した。



何か、不思議な本があった。

その1冊だけ金色に光っているのだ。

いや、本そのものではなく、本の周りが光っていると言うべきだろう。


俺はその本に神々しさを感じ、なにかとてつもない情報が入っているかもしれん!と思い込み、中身を見ることにした。


何故だろう、その時の俺は何故か疑うということを全くしなかった。

本の見た目が神々しいからだろうか。

油断していたのかもしれない。



その本を手に取り、開いたその瞬間。

俺の目の前が眩い光に包まれ、気付かぬうちに気を失ってしまった。




「……一体……なにが?」


目を覚ますとそこには俺の部屋があったのだ。


しかも体が重い……何故か体型が戻ってしまっている

ドアの前には投げ割れたコップの破片が散乱していた。


この状況……母が久しぶりに俺の様子を見に来た時だ。



酷く頭痛がする……。何をしていたのか明確に思い出せない。

「クソ……フラフラする……」


頭痛が悪化していくと共に、目の前の景色が少しずつ変化し始めた。




変化が終わると同時に、頭痛も収まった。


見覚えがある、異世界に転移した時と全く同じ風景だ。


戸惑いながらも辺りを見回すと、以前見られなかった人物がそこに1人立っていた。



「なんで人がここに……?まだこの世界の進捗的にはここに辿り着けないはず……」

と不思議そうに俺を見た。


その人物は黒いモヤがかかったような見た目をしていた。

顔もない、ただ黒いだけで人の形をしている

凹凸は全くないマネキンのようだった



俺はソイツの発言から、情報をなにか引き出せるのではないかと考え口を開いたが……


「………!」


喉につっかえるように俺の声は出なかった。



それに気づいた黒いヤツは淡々とこの空間?について説明した。


「あ、説明してなかったね。この空間は僕が作り出した想像の世界だよ。

僕が許可しない限り、この空間の生成物を破壊することも、新しく設置することも出来ないし、誰にも危害は加えられないよ


それと……本来は僕が招かない限り人間が来ることは無いんだよ。

だから君は異質ってわけ。」



黒いヤツは特に俺を警戒する訳でもなくこの空間について説明してくれたのだ。

危害を加えられることがないからだろうか。

ヤツは人類……俺らの味方なのだろうか。



そう考えていた矢先、足の筋肉の力が抜けた。


「そろそろかな、まぁ次は正攻法で来てよ。

その時は教えてあげるかも()()()()()とやらを」



目の前がぼやけ、俺はそのまま気を失ってしまった。





数日後


俺はあれから目が覚めた瞬間飛び起き、黒いモヤのかかった人型の何かについて聞きまわったり、文献でそういう人物や存在がいないか調べた。



それらしいものは全くなかった上、そもそも調べられるほどアイツ自身の情報が足りなかったのだ。



アイツに聞けば何かわかると思うのだが、次は正攻法などと言っていたな。

それに現段階では()()()来られない的な事も。



俺はあいつにもう一度会うため、神々しく光っていた本を探しにもう一度図書館へ戻った。



あの本に触れる事がアイツの世界に入れるキーならば

もう一度触れに行くしかない。

俺はそう考えた。



そして、前あった本の場所に行ってみたがその本は輝きを失い、触れても何も起きない普通の本と化していたのだ。



「……いや、何かまた光を取り戻す方法があるはずだ」


そう本当に思ったわけではない、何か無いと困る……そういう思いから出た発言だった。




「なんだこれ……真っ白じゃねえか」


その本は何も文字が書かれていなかったのだ。


俺は「情報がないとどうにも出来ん……何かあれ!」

と思い焦りながら本のページをめくった。



そうすると、最後の1ページにのみ、文章が書き残されていた。






「この世界の真理に辿り着いた時、――は開かれる。」



「知る者はそこにいる。足りない1つ。足掻く物怪」



「異端。排除。」




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