第六話 謎ってなんで難しいんだよ
やはり、自宅は落ち着く。
家に帰り。お風呂に入り。飯を食い。床につく。
我ながら腐った生活だ。
だがこれがどうしようもなく心地良い。
瑠夏は、今何をしているんだろうか。
いや、俺キモいって。
「かぐや姫ねぇ.......」
やはり悔しい。かぐや姫が。
許嫁がいるのが......
俺がもっと凄ければ。
彼女は婚約してくれるのだろうか。
「俺なんかじゃ....届かないか....」
結局やっぱ金、顔だよな。
そう自分に言い聞かせていて、
実は......俺は逃げているだけなんだろうな。
逃げたくせに、悔しがる。
いい負け犬じゃねえか畜生。
......電話だ......誰だよ.....
1人で感傷気分に浸ってるってのに。
でも、通話の画面を見て俺は止まった。
「あ、もしもし快斗〜?」
「珍しいな、瑠夏。」
電話主は瑠夏だった。こいつから掛けてくるとは。
珍しいな....噂をすればなんとやらだ。
「ねぇ聞いてよ快斗〜許嫁さんがさ、
私とは結婚したくないって言うの!」
「へ〜......ん?」
「だから婚約破棄するわ!!」
「待て待て待て」
「なによ」
「ん????」
「だから、私は、許嫁と婚約破棄したいって
言ってんの!」
あぁ....もう手遅れなんだな。
遂には愛する許嫁を.....
いや、待てよ.....確かにあいつは
一度も許嫁を愛しているって言ってない。
むしろ、文句ばかりだ。
俺はてっきりイチャついているのかと思っていたが
「そんな婚約っていきなり破棄できんの?」
「うるさい!うるさい!すーるーのー!」
ガキかよ。こいつ。
「お母さんとお父さんがダメっていうのー!」
「お前.....それ政略結婚だったの!?」
「言ってなかった?」
「今聞いたわ!!」
なんなんだこの姫は。
「で、それだけじゃねぇだろ?」
「さっすが快斗〜わかってるぅ〜
でね、私さぁもう疲れちゃって〜
あと許嫁が5人いるんだけどぉ〜」
「はい????????」
許嫁、5人!?
は???
「言ってなかったっけ?」
「お前次それ言ったら殴る」
「え〜!?なんでぇ!?」
もうヤバいってこの人
「で、なんでそんないるの???」
「なんかねぇ、この5人の中で、一番すごい業績を
だした企業さんの人と結婚するらしいの」
「そ、そうなんだ.....」
「でも私嫌なの〜もう嫌!
男の大人なんてもう嫌よ!全然面白くない!」
「面白くないで片すなよ....」
衝撃の事実だった。今年一番びっくりした。
5人......かぐや姫と全く同じだ.....
あいつは、もしかして本当に。
ーーーーーかぐや姫なのか?
「お前って、かぐや姫なの?」
「え?うん。そうだよ?」
「あぁ、そう.....」
謎。彼女が謎だ。分からない。
イカれているというよりも。
分からないのだ。彼女が.......
三田 瑠華 という幼馴染が、分からない。
分かる日はいつか来るのだろうか。




