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僕が好きな男性は? 夢で見何度も見た男性だった!

作者: 七瀬




“僕が好きな男性は? 夢で何度も見た男性だった!“



・・・ここ1年、私は何度も同じ夢を見る。

その夢の中に出てくる男性がやたらと私は気になっていた。

その男性とはどうも、“私の片割れ、ツインレイ。“

ずっと私は彼と出逢う事を夢見ていたらしく、やっと会えた時に

なんとも言葉にできないような感情が込み上げてきて目を覚ます

時には、私はいつも感動で泣いていたのだ。

母は私が毎朝目覚める度に泣いているので、“精神がおかしくなった

と思っていたらしく、何度か病院に行くように言われていたのだが、“

これは精神病ではない!

“私は運命の男性とやっと出逢えて泣いていたのだ!“

いつか何故なのか? 私はこの夢の中で出逢っていた男性と現実でも

出逢えると信じていた!




・・・そしてその日が訪れる。



【ガシャン】

『大丈夫ですか?』

『すみません、落として割ってしまいました。弁償します。』

『別にいいですよ、僕が弁償しますから、僕が貴女にぶつからなかったら

このお皿も割れてなかったわけだし。』

『あぁ!』

『えぇ!?』

『・・・い、いえ、でもやっぱり私が弁償します!』

『いやいや、僕が払いますよ!』

『“じゃあ、割り勘にしませんか?“』

『あぁ、それはいいですね。』

『じゃあ、私がカードで先に払いますね。』

『これ! 僕の名刺です、ここに必ず連絡してください、僕も半分

お金出しますから!』

『・・・分かりました、ありがとうございます。』

『“これも! 何かの縁だと思います!“』

『・・・そ、そうですね、私もそう思います。』

『じゃあ、必ず連絡してくださいね、ずっと待ってますから。』

『・・・あぁ、はい!』






・・・1週間後、私から彼に連絡をしてみた。

正直! 凄く戸惑ったのだけど?

“彼は私の夢によく出て来る男性にそっくりで、私は彼だと確信したし

これ以上、彼と関係を深めていいのか?“ 悩んでいたのだ!



それでも私は彼に惹かれていく。

“引き合う磁石のように“ 私は彼を拒んでもより強く引き合う感情。

彼も私と同じだったみたいで、私からの連絡をずっと待っててくれたらしい。




『“なんだか不思議な気分で、ずっと僕は貴女をどこかで待っていたような

気がするんだ!』

『全く私もです! 貴方は私が何度も夢で見ていた男性にそっくりで!』

『それ! 僕もなんです、夢で出てきた女性に貴女がそっくりで。』

『“これって、運命なんですか?』

『そうだと思います! いや、そうだと信じたい!』

『やっと運命の男性に私は出逢えた気がしました。』

『僕も同じ気持ちです。』

『もう離れたくない!』

『一つ聞いていいですか? 貴女が見る夢に出てくる僕は何をして

どんな出会いだったんですか?』

『私と貴方は以前から知ってるような、運命を感じました! 

だから私はやっと貴方と会えて泣いてしまうんです、それで朝を

いつも迎えるんです。』

『僕も全く同じです、いつもどんな時も僕は貴女を探していてやっと

出逢えたところで朝目覚めるんですよ。』

『“どうして私達は離れ離れになったんでしょか?“』

『・・・それは僕も分からないけど、やっと貴女に会えて嬉しい!』

『これからは一緒に居れますか?』

『・・・そ、それは分かりません。』

『えぇ!? ど、どういう事ですか?』

『僕の夢で見る貴女はいつも亡くなってしまうから。』

『えぇ!?』

『僕がどうにかこうにか? 貴女をその都度助けるんですけど違う

死に方を貴女はするんです。』

『“私、死ぬんですか?“』

『・・・勿論! 僕の夢の中ではそうです。』

『だからかな? 貴方は涙ぐみながら私を強く抱きしめてくれるんです、

私の夢の中ではですけど、、、。』

『・・・・・・』

『やっと出逢えた、』

『“僕は何度でも貴女を蘇らせます! 絶対に僕が、、、!“』

『ありがとう、でももういいんです、貴方の想いが伝わったから、』

『行かないで! ずっと僕と一緒に居るって約束してください!』

『・・・ご、ごめんなさい、母が私を迎えに来たわ、もう行かなくちゃ。』

『晴海さん!』

『“あぁ! 私の名前、晴海って言うんだった、ありがとう向流くん。

最後に私の名前を呼んでくれて。』

『またいつか会える?』

『会えるわ! ずっと先の話だけど、それまで自分の人生を楽しんで。』

『・・・は、晴海さん!』

『さようなら、向流くん。ありがとう、向流くん。』

『・・・またね。』







・・・私はどうやら死んでいたらしい!

そしてやっと成仏できたわ。

私はある日の夜、一人で家に帰る途中で見知らぬ男に攫われて、

山に連れて行かれて暴力を受け殺された。

“一言も彼にサヨナラも言えず。“

この世に未練を残して既に亡くなっていたのだ。

彼はそんな私を探すために、占い師や透視ができる人、探偵も

雇っていたらしい。

“どんな形であっても必ず彼は私を探し出すと心に決めて!“

彼も何処かで私が生きていると信じていたと思う。



でも? 私は殺されていたんだ。

“最後に私を見つけてくれてありがとう、これで成仏できたよ。

本当にこれでさようならだね、今までありがとう向流くん!“


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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