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第22話

さぁ、ようやく6個揃ったぞ…?


 私の願望が叶えられる。あと少しだ。幸い、SSSランク探索者共は強いだけで頭は良くないみたいだ。私の企みには微塵も気づいている様子はない。


 ダンジョンは悪だというわけではない。


 むしろ、一般人が小銭を稼ぐという意味では適しているだろう。


 ただし、イレギュラーを起こしている元凶だと言うのであれば話は別だ。


 元凶を潰して安全に戻さなければならない。


 とでもいえばSSSランク探索者共はホイホイとついてきてくれるだろ?


 そこで―――。


 私の企みが日本中を巻き込み、全てを終わらすまで、《《あと6日》》――。






 _______






 暇だ。コラボ?なにそれ。あんましコラボ、する気になれないんだよなぁ…。


 いやいやだってさ、気遣うじゃん?仮にも他人と一緒に過ごすわけだし。もう恋華さんとのコラボは慣れたけども。


 それよりは一人でダンジョンにこもる方が面白いかなーって。


 なんか知らないアイテムとかがドロップしてほしいなーなんて思いながらモンスター倒していくの、何もと言えない楽しさがあるんだよ。


 じゃあ、今日も元気にSSランクダンジョン行くかー!






 _______







「ねぇ、もし伝説の『蘇生薬』、見つかったら生き返らせたい人いる?此花ちゃん。」


 さて、私が電話しているのは、先程名前が出ていたように『此花ちゃん』。まぁ配信者名でいうと、『アワ様』、『栗田アワ』さん。


 まぁ色々あって。というか、同じ星斗君とコラボした人同士、仲良くなったの。


「うーん、私はね~一人だけいるんだけど、」


「誰誰??」


「言っていいのかな?これ。なんか性格悪っ、とか思われそうで怖いんだけど、?」


「言わないよー!ほら、誰なの?」


 そんな、私が友達のことを性格悪いとか言うわけ無いじゃんか!ってか、性格悪っって思われるような人なの?え?そんな人いる…?


「あのね………(ゴニョゴニョ)」


 あー、なるほどねぇ、これはたしかに少し性格悪いかもなぁ…?


 けど、私も賛同できるかも。


「え!わかるかも、それ。私も、………と………をもう一回復活させて………したい!」


「だよねだよね、『蘇生薬』が見つかったらだけど…。」


「まぁ珍しいもんねぇ…。」


 星斗君、蘇生薬、見つけてくれたりしないかなぁ…。


「あ!それとさ、私、《《別に星斗君の事好きなんじゃないからね?》》」


 ………はい?あれ?星斗君の事好きなんじゃないの?え?どういうことよ?


「えーっと、どういう?」


「あー、なんか紛らわしい言い方になって、私が星斗君のこと好きってなってたけど、別に好きなわけじゃあないから!まぁかっこいいとは思うけどね?」


 ………嬉しい。って言ったらだめなのかもしれないけど。


 此花ちゃんもかわいいし、実際星斗君を巡って争うことになったら勝てるかわからなかったから、ちょっとうれしいかも。


 私、駄目な子だね。


「そうなの??じゃあ、私は全力で星斗君を落としに行っていいってこと?」


「そうそう。私も応援してるからねー!!」







 _______






 SSランクダンジョン、なんか物足りねぇ…。俺が行ったダンジョン、仮にも未踏破の辺境のダンジョンだったんだけどなぁ…。


 とりあえず、今日は1つ踏破してきたけど、ドロップアイテム確認するか…。


『魔法の実 魔法の強さ指数が1アップする』

『剣の実 剣技の強さ指数が1アップする』

『体力の実 体力が1アップする』


 ふむふむ。まぁまぁそれなりに使えそうなのがいっぱい落ちたな?


 ――というか!これなんか噂に聞いてる実じゃないか?これを摂取したら強くなれるとかいう。


 ちなみにその噂によれば、昔はたくさんとれたのだが、現代になって全く取れなくなってしまったのだという。


 これをいっぱい食べればめっちゃ強くなれるんだろうが、あいにく今日一日で2つずつしか落ちてないから、時間がめっちゃかかるだろう。


 いや、けど明日からは暇だしダンジョン周回してもいいのか…?それで、実をいっぱい集める。


 俺は、《《努力の人》》だから。周回、絶対にしたほうがいいんだよ。


 よし、頑張ろー!!!





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