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第十四話

「えっいやいや!恋華少ないんだから俺に上げちゃだめだろ?」


「いいの!私があげたいんだから!」


 と、恋華が大きい声で宣言すると、俺に抵抗する隙を与えずにもうあーんをする準備万端になっていた。


「じゃあ、いただきます…。」


うん。ジェノベーゼ、美味しいね。さすがの味。


「どう?」


「うん。すげぇ美味しい。」


「良かった!じゃあもう一口!!」


「いやいやいや!そしたら恋華の分がなくなるから今度は俺が!」




 ………その後、ただ二人で食べさせ合いをしていたことに気が付き、二人して悶えたのはまた別のお話。






_______






 お昼ごはんの後は、カメにエサやり体験をして、も一回ジンベエザメを見て、そしてイルカをお触りして。


 え、イルカって触れるの?って思ったんだが、どうやらそういう体験があるらしい。


 少しヌメヌメしてたけど可愛かったな。陸にいるってだけで愛らしい。


 そしたら、もう夜。帰る時間。


「楽しかったよ、恋華。今日はありがとう。」


「私も、星斗君と過ごせて楽しかった。ありがとう。」


「「じゃあね!」」


 よし。今日は帰って明日の配信に備えよ。ひとりの配信、久しぶりだなぁ…?






 _______






 彗星の如く現れた、SSSランク探索者の星斗について


 1

 そう言えば今日って配信ないんだな


 2

 くーちゃんとデートでも行ってんじゃね?知らんけど


 3

 実際まじでありそうで笑う


 4

 体力全回復薬を取りに行ってる説。あれ、SSSランクからじゃあないと落ちないだろ?


 5

 それもなきにしもあらず、か?


 6 【アキ】

 今日も新しいことを教えてやろう


 7

 なんでそんなに上から目線なんだよ


 8

 まぁまぁ、とりあえず聞かねぇか?


 9 【アキ】

 そうだな。俺は昨日、SSSランクダンジョンを踏破してきた。


 10

 は?


 11

 お前何いってんの?釣りとかおもんねぇからな?


 12【アキ】

 釣りではない。そうだな、SSSランクモンスターのドロップアイテムはレアなものが多いのはご存知だと思う。


 13

 まあ、それは。


 14

 敵が強くなるほどアイテムも強くなるのは常識だし。?


 15【アキ】

 そこで昨日、俺が見たこともないアイテムがドロップしたんだ。けど、類似品は見たことがあった気がしてな。


 16

 見たことがない…?


 17

 それは協会に真っ先に報告して提出するべきなんじゃないか?


 18【アキ】

 ……まぁそれは置いといて。資料を調べてみたんだよ。そしたらな、そのアイテム。《《人とモンスターが合体する時に使う》》ものだったんだ。


 19

 ………?


 20

 人と、モンスターが、合体?―――ちょっとなに言ってるかわかんない


 21【アキ】

 そのままの意味だ。そのアイテムを使えば、人とモンスターが合体できるってことだ。ただし、6個必要なんだが。


 22

 ……なんでそれをここで言うんだ?


 23【アキ】

 気まぐれってやつだよ。


 24

 ……お前、気まぐれ多すぎないか?


 25【アキ】

 ………そういう人間なんでな。


 26

 ―――というか。誰も気づいてないが、こいつ、SSランクダンジョンを踏破してきたってことはSSSランク探索者ってことだよな?


 27

 ………あ。


 28

 6人目、ここに現る、か……。


 29

 これで6人全員、SSSランク探索者が判明だな。


 30

 いやいやいや!SSSランクダンジョンを単独踏破だろ?ってことは…


 31

 あっ…。




 〜〜〜



 68

 速報!速報!今度は全国のBランクダンジョンで同時多発的にイレギュラーが発生!


 69

 まじで?また星斗たちが駆り出されるじゃん。


 70

 アキさん、頑張ってきてな!!




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