【そのさん】明日からのポーズ
くしゅほろ。の500文字シアター。
今日のお題は"明日からのポーズ"。
プレゼンターは、仲井 惣一郎です。
イメージを巡らせて、おたのしみください。
明日はこうしよう。
明日はこうしよう。
明日はこうしよう。
でもそれが実現せず、気づけば「もう今月終わり」。
飽きたんだよ。そんな日常には。
口にして記憶に刻んだことすら達成できずに、ふざけた日々を送ってしまったのは誰のせいだ?
分かってるんだ、悪いのが誰なのかも、責めるべきが周りじゃないことも。
自信を持って立てた計画がずれるのは一体どこからなのか。
身体に力が入らなくて横になった寝室のベッド。少し冷静になった瞬間、良い要素なんてひとつもない感情にため息が溢れる。
もし第三者として自分を見ていたら、日本刀を手に遠慮なく斬り捨てているところだ。
「このデータをまとめよう」
「ここまでは絶対やる」
「こんな風に生活したい」
それが出来ない崩れた日常を当時の未来から見つめ返せば、脳裏が絶望で染まっていく。
「こんなことも出来ないのか?」
誰の声でもないのに、どうしてかこれまでの人生で1番心に刺さる。
もう、身体に力が入らないのは嫌なんだよ
そんなしょうもない理由で、限られたはずの時間を、物語を無駄にするのは嫌なんだ。
ある日のテレビで見た"白紙投票は意味がない"?
俺に言わせりゃ、白紙の日々こそ意味がないんだけどな。
そうだろ?
本日のシアタープレゼンターは17歳、高校2年生の"仲井 惣一郎"。
彼は学生として毎日の勉強に平行しつつ、人に観てもらうための趣味や特技を伸ばそうと練習計画を立てたり、なにかをする計画を立てているまじめな性格の青年ですが
いざ休日その日になると、平日の勉強に部活の疲れが来たのかベッドからなかなか起き上がれなかったり、まずお昼過ぎに起きてしまうなどの失敗をしては、計画していたことが丸々出来ないという日々の繰り返し。
「今日は出来ない」「また明日」「次の週だ」
そういったサイクルを何度も何度も過ごすうち、彼の心にはある強い"気持ち"が芽生えていました。
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今回のおはなしも、お楽しみいただきました皆様へ、ほんとうにありがとうございました。
不定期更新の500文字シアターですが、次回もよろしくお願いします。
それでは、またどこかでお逢いしましょう。くしゅほろでした。