3/3
ハローワークでの一幕〜
「うつ病ということは隠しておきましょう」
びっくりした。まさかこんなことをいわれるとは、
ハローワークで自分の職業相談の順番が来た。
相談員の方は人当たりによさそうな男性で安心し、
「私」は自分がうつ病であることを告白し、自分にあった職業を教えて欲しいとお願いした。
そこでの一言だった。「私」の頭には疑問符しか出てこなかったので、
「どうして隠さないといけないのでしょうか」
「私」は聞いてみた。
相談員の方は
「障害者の方向けの仕事は数が少ない。」
と前置きして、
「君の状態が今安定しているなら普通の求人を受けたほうがいいと思いますよ。」
とのことだった。
「私」はこの一言で間違えてしまった。
「そうですね、それでは普通の求人を見せてください。」
自分の状態の危うさを自分が一番よく分かっているのに、他人の言葉を聞いてしまったのだ。
「私」は普通の求人を斡旋してもらい普通に就職した。
続く?