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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第二幕 城外
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番外 申請

書斎のような部屋で、グスタフが議長と会談していた。


「調査の結果、発見があった。」

透明な入れ物にはいった、乾いた植物。


「魔木のキノコと断定した。」


カケラを薬品で調べたところ、魔力を感知した。

それだけならいいが、


食用でも食べられるキノコだが、魔化しているのが問題だ。


「セリが見つけたものの中にあった」


観察中の魔木にきのこはなかったのはグスタフが確認している。

別の木の存在が疑われた。


“魔木”は魔物を引き寄せ、狂わせる。

爆発的な魔物の暴動が起こり近くの街までも飲み込むという。


魔力の滞り、過集中が起き滅びた原因とされている。


「そうか。場所の特定は進んでいるか?」

「おおよそ。」


地図を指差す。


「セリの証言で採取した木のウロ、その場所を特定。

ロードにも確認した。」


小型の魔物の巣だっただろうと思われ、破棄したため魔物はいない。

巣に貯めていたものの中から出てきた。


木の実と同じく埋もれていた。


「把握しておかなければ、不味いな。」


キノコが生えれば、胞子を飛ばす。

生育には暗がり、湿度環境を特定する目印になる。


川上をたどる、指先。

「木の実が運ばれたのなら、川か空からだ。」


「風の流れを考えると・・ここら辺りか。」


議長の識る風の流れ、その風の通り道の予測が合わさり

示す範囲は広いが、調査の範囲が決められた。


「キノコのサイズは小さく指先ほどだが。かなり時間が経っている。」

グスタフの考えでは小さな魔物が巣に持ち帰り、キノコが乾燥した。

その魔物が持ち帰ったのが一昨年前だと算出した。


「どれだけ育っていると考える?」


毒性、状態異常の危険性。

魔物の凶暴化

「今回観察した魔木より、大きいと思われる。」


魔化した物が『極北の城』から近い距離に、到達した事実。

狼型の群れですまない、凶悪な魔物が現れる可能性。


“対処すべき危機”

放置すれば、育ちきった魔化によって

この辺り一体の魔物が暴走する。


静か着実に進行している危険を察知した。


「忙しくなりそうだな」


見つけられたことは幸運だが、波乱の幕開けを感じさせた。


広い森から一本の魔木を探す

恐らく、地下に埋もれていると判断した。


それが、半分か全部かはわからないが

見つけにくい場所にあるのだろう。



森の大型の魔物に加え、人族の砦まである方向だ。

調査は難航する。


誰があたるか?も

修練場の意味合いもある。


議長は動けない


ロードは番、セリがいる

要請を受けなくても、強制はできないな。


見つけ出す先遣隊と

環境を確保するチームが理想だが。


魔木の状態がどうなっているのか。


グスタフの参加は、必須だ。




状態異常を与える植物の発生が考えられ、危険地帯。


守りにチーム編成


着実に進んでいる、悪い方へ。


「薬品の準備が必要か。」

『極北の城』の裁定者として早急に動かなければ。


住民に知られないように。



まだ、誰もその危機を感じられるほどではない

微かな、不穏の音だった。


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