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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第二幕 城外
84/411

大浴場

大の大人なので

セリにはロードが付く。



上から湯が出る

各々、仕切りのある場所で湯に打たれ


冷えた身体と汗を流す。

それから大きな風呂に浸かるという流れだ。


セリが座った場所は別で、座った前に触れるとお湯が出てくる。

ロードに甲斐甲斐しく、

目隠しになるように


魔法まで使い固定している。

溶けるし壊してないから大丈夫。


そこで身体を洗い

髪はロードが洗う。


自分の事はさっさと終わらせ、セリの髪を優しくわしゃわしゃ

洗いだした。


気持ち良さそうなセリ、

楽しそうなロードの絵は微妙だ。


主に犯罪臭がしそうなところが。


「あれ、いいの?」

「セーフよ。そう、セーフなの。」


カナンはもう見慣れた様子で、シュルトは少々葛藤している。


ひと通り洗ったので、一緒に浴場に向かう。


セリには深い浴槽なので、ロードが付き添う。


しなだれかかるようにして

とは、色っぽい感じだが12歳なのでまだ子供。


男だらけのところに入っていいかは微妙だが

せっかくの広い浴槽だ。


堪能しよう。スルーの方向で寛いでいた。


セリが右を見ると、キラキラしい2人


銀髪が煌めくキースに

くるりと長い髪を纏めているシュルト。


劇のスター見たいで眼福もののはずだが

セリの興味はズレていた。


まだ子供だからか。


つい、

耳が湿ってへたるカナンに興味津々だ。


尻尾が見えないのは風呂の湯が赤茶色のせいだろう。

(ちょっと残念)

色気より好奇心の方が勝るセリだった。


それに気づいて、ロードが抱きしめる


そうすると、ロードの翠色の髪が艶やかだった。

(羨ましい)


セリの紺色の髪は面白くないと思う。

金は銀、この珍しい翠色など憧れる色だった。

そこは女の子っぽく憧れているのところだろう。


グスタフについては、兵士を見慣れているので

背の高さもガタイの良さがあるもののセリは

特に気になることはなかった。



子供の目線に一喜一憂などしない。

ロードは他の男より自分を見て欲しいと思うが


子供でも女の子


いやそれより番に構って欲しい気持ちが押していた。


「ま、飲もうよ?」


酒を持ち込んだ。

「いいのかよ〜」

そう言いつつ嬉しそうなカナン


シュルトがさっさと準備し、セリには冷たいジュース。


「じゃあ、乾杯!」


「お疲れ様」

「ん」


「かんぱーい」

「乾杯」


杯を合わせ、慰労の風呂と酒を楽しんだ。


話もぼちぼち。


熱くて湯から上がり、涼む姿もあったが


湯に浸かりロードの髪を手ですくい

悪戯しても怒られないのをいいことに遊んでいた

ロードにはご褒美だ。


そうして長湯してしまったセリが出る頃には

ぐてっとしてしまったのは、しょうがない事だ。


夕食にしようか?


ロードの部屋に集まることになり、移動。


セリの顔を見せないよう隠して

抱っこで移動中も


眠気に舟を漕ぎながら、安心に身を委ねるセリに

誰も近づけない。


近づかせるわけがないロードだった。





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