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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第二幕 城外
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決行日[装備編]

全体的に白い。そしてモコモコする。

「サイズは合っているのだけどネエ」


セリの装備はシュルトの言う通り、動きやすさが違う。保温や水を弾くためグショ濡れの心配もない、そして軽い!


フードを被れば全体的に「雪ん子?」だ。カナンの言いように頷く面々。


素早く動いてもぽてぽて歩きに見え、転けそうでバランスが心配。

足元にも毛皮が巻いてある膝下までのブーツ。

屈んで丸まれば、雪に紛れそうだ。「というか雪玉。」


隠れて、魔物の気を引かないように隠匿効果を狙っている。

「まあロードが危険な目に遭わせることはないか。」


安心なセキュリティのロードだ。

ほとんど白いアイテムの中で、唯一の色は、翠色の首巻きでロードの色。守護の付与と居場所がわかるようになっている。


もちろん、色も機能もロードの希望だ。


そんなロード自身の装備は

革の鎧と、毛皮のアイテムも身につけているが、少し軽装に見える。実際金属系の鎧がないので、重々しさはなかった。

荷物持ち要員であり、狩った獲物も入る収納鞄。


準備した商人のシュルトも同行する。今回は寒さの対策を多くしている。

温石やお湯に出る魔道具。軽さを重視した。防具がないように見えるが、付与の服は衝撃に強い。


遅れないよう付いていくため、移動しやすい格好でマントで風を防ぐ。


キースも似た装備だが、もっと高級で銀色の刺繍が美しい。

本人の色もあって神々しさが増す。が…


「ぶっ放せるよ?」

手持ちのルビー色の大きな魔石がハマる杖。ここで殴れると見せているが、もちろん高級品だ。丈夫な凶器は封印して欲しい。


キースの使う最大火力の魔法は、災害級だと聞く。


「森が燃えるって。」

カナンがつっこむが微笑で応えるだけのキース。怖い。

そんなカナンは全体的に茶色い。上に騎士のコートを着用するので雰囲気が変わるらしい。今回は、護衛で盾の役目になる。


獣人の体力とスピードがあるため、重装備でも置いてかれないだろう。


グスタフは狩人の格好だ。

毛皮が多用された姿は、似合う。


長身に毛皮のマントギロりと目が鋭い。獲物は大きな弓矢とショートソード。「森には慣れている。」頭脳だけでなく行動派な教授だった。


全員の装備を点検し終わり、

統一感はないが、バランスの良いパーティの出来上がりだった。


役割分担として、案内はグスタフ。


ロードが魔物を狩るが、セリの護衛でもあるため

「片手でやる」そうだ。

本当にやるみたいだ。そして十分やれる。


カナンやシュルトは、キースの護衛優先。


「移動の問題は、とても効率的な方法を思いついている。」

スピード違反な速度で移動することになっている。


それそれの表情から、セリは疑問符を浮かべた。


「その移動で、一番キツいのは誰だろーなー。」

苦笑いのカナンの予想は

人族のシュルトか、重装備の自分。キースも体力が心配だが?


グスタフは慣れた森、ロードの体力では問題ない。

ここで、セリは除外な理由は、当日に知る事になるだろう。



「工程は、隊の演習でも利用している道。そこから森へと分け入り採取を行う。奥にある川周辺でも探したい。」


キースの説明から、グスタフが言い添える。

「最初は整備もできている道で、木々もない。」



「雪もあるがそれ程、難儀しないだろうな」カナンは通った事があるらしい。

「ヘェ。森へ伸びている道ネ」

シュルトは初めてらしい。方角が森への道なら用事がない一般人には縁がないが、演習で兵が整備していた。


森の奥には魔物が隠れ、襲われる可能性も出てくるが

「気になると感じた場所は見てみようね?」


キースの言い分は、面白いものが見つかるメンバーだと予見していたのだった。


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