表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第二幕 城外
49/411

(護衛)カナンの回想

2人目です

俺は犬じゃないぞ。


狼獣人は、爪弾き者。

番関係で散々、迷惑かけた一族だからなあ。


犬獣人に溶け込める容姿も、獣人同士なら違和感を持たれる。

オレはほら、フレンドリーだから?余計に怪しまれたりなー。


まあ任務もそんな感じでやってる。

オレ、闇魔法とか風も使えるから。単独行動の能力と魔力は一目置かれてるのよ。


距離も置かれてるけどね〜。


突然、与えられたのが『極北の城に行け』って。

オレって何かやらかしたか??と思ったね。


あそこは、新人を鍛える所で、後は薬草の研究してるんだったと記憶してたから。

問題ある奴も入れるんだよ。


隔絶してる場所で、雪の中を逃げられもしない環境。

魔物も強いやつが稀に居て、一応戦中の敵が潜んでるかも。


人間なんてすぐに見つけられるけどな。

何はともあれ、寒ぃから嫌なんだよ!


詳しい理由は、飲んでる薬の素材があそこにあってね。作ってる研究者がいる筈。魔力も必要な特別製の薬は、オレの全獣化を抑えるための、な。


獣化自体は、制御できれば大きな武器になる。が、制御できなきゃ喋れもしない不便な姿だ。魔物と間違えられたら、やってらんねえぜ?


部屋に戻る事もできないしなあ。

ひたすら魔力が抜けるのを待つ事しかできない。オレは、魔力が風に乗ってきた日、夜に良くなる。ムズムズするから兆候は分かる。


我慢すれば、戻りづらく長引くんだよなー。

突然なるより、数日我慢のが良いだろ?我慢するしかねえのよ。


まあ暇すると思ったら女の子助けたり、ここでは珍しい人間で。

その子の後をつけ回す仕事をしたり、ハァ。


上からの命令に逆らえない、悲しい身だよな。

オレの立ち位置は元々風変わりっていってもなあ。


まあ、普通の子じゃないね。セリちゃん。あの魔法に、ズンズン前出て行っちゃう性格。

くそ度胸だよアレ。


そのんで?竜人ロードの番。

アイツのせいで、オレここに来る事になったんだよお。


対抗武力ってヤツ。

エルフの議長に、教会の上の方のヤツが居るのになんでーって思わん?


壁になるために前に出て、“逝って来い”状態だわ。

2人とも魔法特化だもんな。よく言えば、前衛?


まー。オレくらいじゃないと、魔力も体力もある竜人を止められもしないから

理解はできるけどー。


セリちゃんの性格によっては、ここ更地になる所だったんだよねえ。割と本気で。

番ができるとトラブルの方も、とてつも無いことにってのが常識だからなー。


ロードに捕まってても、良い子だわあ。

誤算だったのが、オレの狼姿を怖がんないんだよお。


わっしゃわしゃ撫でられるし、散歩に風呂って…。

後ろの番が恐いぞ。


まあ、ペロっと頬を舐めるくらいには気に入ってるよ。


まだ続きますね。先行しているカクヨムの方もどうぞよろしく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=127584147&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ