番外①-ドワーフ
突然ですが、番外①です。視点を変えて始まります。
「あん?しごとか。」
グスタフ坊からの依頼だ。俺らの事も分かっている。変な話じゃないのは確実だ。
「しっかし、この洞窟は作り込まれてる。どこをいじるっつーんだ?」
掘るのも、魔導具関係も少しなら分かるけどよ。
集まった人数でやるっつーから、そこまで大規模じゃないな。
「こりゃ、全員集まるか?」
「暇だもんなあ。」
「それはオマエだけだな!」
酒を飲めるのは良いが、やっぱり仕事をした後が美味いんだよ。
ここんとこ、雪だったり整備の仕事でよ。達成感はイマイチだな。
集まったところで、サクッとグスタフ坊の説明を聞く。
「じゃ、何か?風呂とは別にサウナか。」
「簡易なもんなら、すぐ立つだろ。」
「でっかくするか?材料はどんくらいある。」
「さっさと作って、使ってみるか!」
久々に、仕事らしい仕事だ。新しく何か作るっつーのはいつになっても楽しいもんだな。
「手伝いの獣人兵には、土地のならしと雪山を作らせとけ。」
俺らは、どんな構造か。
数は、少なくて良いつーが。
「これとこれは、構造を試して作るだろ?」
「ああ、使い心地によるよな。離した場所にたてるか。」
「獣人はでけえのも多いからなあ。壊されねえように、デカめにな!」
思いつきを言い合って、作れるものから班に分かれて作る事になった。
なあに、ドワーフにかかればおちゃのこさいさいってやつよ。
茶より酒が欲しいけどな!
「「「報酬は酒な!」」」
そこは、共通だな。なんでも、商人の兄ちゃんが良いのを仕入れてくれるんだと。
外での酒も、サウナで飲むさけつーのも乙だろうなあ。
しっかり、かっちりドワーフ性の簡易サウナ、造ってやるっよ!
番外① 〜③まで続きます。




