14-今後に話
「予定はあるの?」
「オレ、キースさまの騎士になってるだけどお。」
解任してくれるの?って聞くも、笑顔で流された。
“便利ならそのまま”が決定した。権力こわい。
「ワタシは、獣人国に出した店に帰るわヨ」
「嫁さんがいるんだっけ。」
「ソ、しばらくは家族で」
職人も家族なので大所帯だ。
「まとめないとな。」
グスタフは、魔木に関しての仕事が続くらしい。
「セリに色々見せるって約束したからな。冒険者として動くつもりだ。」
セリが冒険者になるつもりだった事を踏まえての、ロードの決定だろう。
「面白そー、オレもついてきたーい。」
「できるんじゃない?」
「オレ、一応軍属扱いだと思うけどお」
「だって、竜人付きになってるし?」
監視、協力。
「え、決定事項なの?」
命令を拒否できないだろう。拒否したいなら、辞めるしかない。
「ジャア、国に入ったら冒険者ギルドに行くの?」
「登録はして、旅しながら決める。」
国がほっておかない。しかし、束縛も難しいのが竜人だ。
『ロードは難しいが、セリなら』と色々言ってくるだろう。囲い込みもされる。
ロードの力で、引き剥がせるが面倒極まりない。
「環境は整えておいた方が良いよ?」
キースがいう環境は貴族への対策、権力者との顔通し。
極北の城で、竜人の番であると認定された。つまり、報告が行く。
上層部だけ情報は回る事になると思うが。
バカな奴とは、どこかから湧いてくるのだ。
それを跳ね除ける力と人脈はあった方が良いだろうと分かっている。




