表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第八幕 訪れた北の砦
369/411

第二十三話 伝心

夜が更けてきても、専門家の意見交換は続いているようだった。その会話とは隔絶された部屋でセリは健やかに寝た。首から下げていた袋は小箱に収められている。


おやすみと言ってから、寝床に入った。ウキウキした目で、まだ眠りの気配はない。


「寝た方がいい。」

「うん。寝るよ。」


いよいよ、探索ができるのだ。楽しみである。その気持ちをわかっているもののロードは、セリを寝かしつけた。


「明日な。」

「おやすみ」

ちゅっとおやすみの接吻をされて、おとなしく眠りについた。



「精霊が消えるか、育つかだよね?」

「精霊を育てた記録は少ない。精霊は場所に深く関わる。力を得られなくなれば消える存在だとされていた。今回の場合は、精霊が宿った武器の例が使えるだろう」


「じゃあ、鍛えるの?」

「その方法なら力の補充と強化の両方が成り立つ。」


「ふーん?まあセリは冒険者になりたいみたいだから、良いのかもね?」

「反対、か?」


「さあ?止めはしないけど、まあ危険から全部守る竜がいるから平気なのかも。」

「そうか。精霊に守護されれば守りの力を授かる事になるようだが。」


精霊の力を宿した『精霊石』、それを加工した武器はオークションで出回っている。手にできる者は限られている訳だが。


精霊の存在自体、物語の中であるとされている。この2人は高価な精霊石の武器に触れる機会があり、精霊に会いに行ける伝手もある。


だからこそ、ここまで詳しい上に受け入れられている。


シュルトからしたら、宝物庫で保管されていてもおかしくない物の話だ。冒険者の与太話ではない。


そんな貴重なものを持っていると頭に入れ、普段は忘れていようと思う。

(希少価値の物が近くにあるって、プレッシャーよ!)


その視線で訴えられたカナンは、胃痛を覚えた。

(オレ、それ込みで守んなきゃいけないんだけどお?)


通じ合ったが、問題は解決しない。


専門家2人にも声をかけて、早々に寝る事にした。


明日は探索に出て行くセリのために持っていく食事を用意しなければと、気持ちを切り替えて安眠したのだった。




その朝、セリはパッと目が覚めた。


すぐに動くということはな叶わなかった。ロードという重しがあればそれもしょうがない。


箱を開ける


精霊の棲家としてもらったのは、黒曜石。


身代わり石とも言うんだったか?贈り物には不向きな石だった筈。

ナイフにできると聞いた記憶があった。割れやすいらしいけど。



洞窟内を歩く。


精霊ははんのうがないけど、問題もなさそうだった。


ロードに挨拶し、着替える。


シュルトの手伝いをして、朝食を早めたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=127584147&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ