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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第八幕 訪れた北の砦
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第九話 夢の色

(夢だ)


暗い中、頬に何か当たる感触はベッドの上で寝ている感覚。

もこもこのモノと一緒に寝ている夢。


頬に当たる感触が、気持ち良い。

どんな服装か場所かもわからないけど、不安はなかった。


寝ている、夢。


穏やかで暗い、誰も居ない穴ぐらだ。

『セリ』


大丈夫、起こしてくれる人がいる。ここのところ、寝てばかりいるから、何もしていないのが心苦しいけど。


多分怒ってない。

私も怒らないから、ちゃんと話そう?


手を動かす。もこっとした気がする。そのモヤは真っ黒で…

「捕まえた?」


そこで、目が覚めた。


「おはよー」

近くに居たのが、カナンだった。


キョロキョロと、辺りを見回す。

「セリちゃん?」


寝る前に居たのは、グスタフだった。寝てしまったので、ロードがいると思った。けど、カナンだった。


場所は、グスタフと話していた部屋。食事も食べるここで、寝ていた。


「大丈夫〜?まだ眠い?」

「うん。大丈夫。」


想定外のカナンに驚いて、まだ夢かと思っただけ。

「ロードは?」


「グスタフと出かけてるぅ。セリちゃんの寝ているのが、グスタフとロードが入った場所と関係あるんだろうなーって事になてるよ。」


「他の人は違うの?」


なんで2人を限定したんだろう。

「部屋の外に出てて、セリちゃんが寝ちゃう反応したのが2人。」


思い返すとそうだろうか?

「ロードはいつも一緒だから分からない。」

「確かに!キースが外れたのは、何でだろうねえ〜。」


「聞きたい?」

キースが部屋から出て話に参加するようなので、セリが率直に聞いた。

「うん。何で?」


“素直”と、側の2人が共通の感想を持った。キースは、すんなり答えた。

「属性の関係かな?」


「魔法属性だと…」

「ロードが氷で、グスタフは土。」


キースの問いに、セリとカナンが答える形になった。

「キースは、回復?」

「回復とか転移に属性は関係ないんじゃない?」


「まあ?空とか光属性と考える術師もいるけどねえ。」


「え、四属性が基本じゃないっけ?」


一般教養で最初に習うのは、4つの属性だった。

「火、風、土、水?」


セリが答えたが、キースが追加を求める。

「基本として教えるのはそうだね。学術的にはもっと増えるよ?」


「えーと、光と闇と」

「金?」


「え、何それ?」

「木光土金水っていうのも、あるらしい。」


「よく知ってるね?マイナーなやつ。」


「小国出身っていう、東の国出身の人から聞いた。」

「そんなのあんの?」


そのまま3人で、魔法属性やその意味の話になる。その盛り上がりの中、部屋に2人が帰ってきた。

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