5-登場したモノ
収納布は、収納鞄に直接入れられない大きさのものをすっぽり包める。
セリ:「転移魔法だったら便利だよね」
誰もが思うが、転移を2度体験したので余計に実感する。
初めては、北の砦から発見した魔木から、極北の城。
二度目は、国の教会からの帰還。
キースが大きな水晶のような石を使っていた。魔力が補われていたのだろう。やれるなら使ってみたい魔法だ。
セリ:「転移魔法ってどんなの?」
シュルト:「人物を移動できる魔法で、国家管理の大魔法ネ」
転移陣を国単位で管理している。動かすにも膨大な魔力が必要だった。
キース:「魔力が10人分くらい?」
カナン:「魔力量の多いやつな。」
シュルト:「獣人には少ないわネ、精霊族に偏るカシラ。」
キース:「相性もあるけどね?」
属性の問題だ。得手もあり馴染む魔力かも関係する。
他への転移が敷かれている世界で、許可があれば移動ができる。
魔木は魔力の滞りで、転移を可能にするかもしれない。しかし、何処か?いつまで繋がっているかはわからない。
グスタフ:「仕組みを知りたいか?」
1日で終わりそうにないので辞退した。
魔力の質、量。魔法陣その起動方法からみっちり話題は尽きない。ゆっくり学んでいく事にはなるのだった。




