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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第一幕 極北の城
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第28話 研究

温かいハーブティが淹れられる。

ケーキが置かれ、上には木苺が綺麗に並んでいる。


そっちにも気がいったが、グスタフとセリの話は続いている。

“おまじない”に興味がある研究者らしい。


ドワーフの祖父を持つ男性で

知り合いのエルフから薬学も学ぶ。洞窟や森の植物、鉱石の研究

染め物と幅広い知識だ。


この地域で使われる植物の効能を聞きたかったセリと。

話す方のグスタフもこの地域の植生に興味があり、セリの知っている事は有用だ。


おまじないの話も詳しく聞かれた。


寝やすくするもの、香りを楽しんだり塗って使うもの。

「民間療法カシラ?」

シュルトの言いようがしっくりくる。


「効能に関連はありそうだな」と研究している人の言葉だ。


とりあえず、使い方が一般的でないのはわかった。


「微量な魔力が、効果を上げているのか。

属性はなんだ?混ざっているのか、魔素に近いのか…。」


研究者グスタフが考えに没頭し始めたようなので、この隙に少しケーキを…


食べさせられた。

ロードに最近、食べるタイミングを狙われている。


セリはケーキを味わってから、ハーブティを飲んだ。

ほわっと美味しい



「ああ。アレを出そう。」

グスタフが奥へ行く


「お茶の追加淹れるわね。」シュルトも続いた。



「どの地域かワカル?」

「山の方だな」


シュルトとグスタフの会話は、

セリの住んでいた場所の特定ができるか?だ。


セリが知らない可能性もあるが、黙っているとも思える。

“山の麓の運命神を祀っている、孤児院。”


情報は集まったが、辿り着けるかは疑問だ。

自国の位置にあるか?は確かめられる。


それも、冬越えが終わった頃になるが。



カナンが迎えに来たようで

「アラ、ご苦労様。あなたもどう?」

迎えたシュルトと話している声が届く。


もう少し話せるかな。



「パートナーが作ったものだ。」

グスタフは軽々掴んでいたが、大きな瓶が出された。


「ジャム!」セリが喜ぶ。


「甘さ控えめだが、パンに合うぞ。」


「ありがとうございます。」

丁寧にお礼を言った。


「いや、こちらも助かった。」

素っ気ない言葉だけど、感謝の念があった。


そこに

「敬語できたの?」率直に聞くカナン。

「うん。」すんなり肯定するセリ。


「オレには!?」


「いるの?」

「傷ついた!オレに優しくしてくれたって良いじゃない!」


「耳触れるなら。」

「?!エッチ」


戯れる。


「部屋に入って大丈夫?」

「臭いを防ぐ薬を塗ってる。」

優秀な鼻だと大変だなと思ったセリだった。



一方で、ロードとシュルトは、

「ジャム。全部買い占めるか。」

「ちょっとやめなさいよ。そんなに食べれないでしょ。こういうのがあるわよ?」


小瓶の各種ジャム


「買う」

「毎度あり〜。」



和やかになっていた。

そしてまた、おまじないの効果の話を少ししたのだった。


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