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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第七幕 雪解けの時期
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第九話 触れ合い

カナンを呼んで3人で内緒話のようになる。


「ロードに聞こえてるぞ?」

「マ、無視で。」


カナンとシュルトの打ち合わせが終わり、セリの相談が始まった。


「頬をスリスリするのは良くやってる。お髭ないからそんなに痛くない。」


「ロード、髭ないもんな。」

「髪は硬そうだけどネ?」


「獣人では良くある愛情評判だけどお、人族はあまりしないんだっけか?」


「そうね。習慣があっても、親子とか恋人同士の印象ヨ。」


気軽にやる挨拶じゃない事はわかった。リリーとは同性の友達なので良いだろうか。


「挨拶でする国もあるけど、頬を合わせるくらいネ。」


男性にやらない方が良いと判断した。多分ロードが悲しむ。


「あと、お尻触るの」

「イチャついてんだな。」


カナンの感想にセリが固まった。

(イチャつく?一方的に触られているのがそうなのかな。)


「楽しそうなんだけど、こう…」

「どう反応すれば良いかわからない?」


継いだ言葉えお肯定するセリにどう助言をすべきか。


「獣人の文化的に言えば、ソフトな方ヨネ。」

「戯れだと思うけど」


成長途中のセリには戸惑いのが強そうだ。


オレの尻尾に目がいくセリちゃんは?と返さないくらいには、真面目に聞くか?助言するならば…


「やり返しちゃいなよ。」


セリの方から、仕掛けるのがバランスが良いだろう。ロードが番へとスキンシップを図るのは健全であると思う。それを受け止める方が負担なら別だが。


多分、受け入れる余裕ができてくるだろう。


そろそろ、堪えられない様子のロードに許可を出した。2人で話し合うのも良いが、セリの経験はこれからだ。その一助くらいにはなろうと思う2人だった。


そして、セリとロードが仲良さそうに話しているのを見て、仕事に戻った。そしてしばらく後に様子を見ると?



「ベタベタしてみた。」

「え、それが仕返し?」


カナンからしたら、ロードへのご褒美だろうと思う。ペタペタ触ったり、ぎゅうっとしたりと両方がご満悦だった。


「男の人ってベタベタされるの嫌いって聞いた。」

「北の砦での情報か?」


ロードの確認に頷くセリ。


「獣人の文化で言うとぉ〜、近いほうが親密ってなるな。」


「他の男と同じようにされれば、嫌だ。セリにはされたい。」

「あ〜、執着心と独占欲。」


「ロードだけにって事?」

「俺もセリだけだから。」


楽しそうだが、結構危ういのかもしれない。変わっていくのを求められるのはセリの方だから。


まあ、優秀な狩人が逃すとは思わないが。

「大変だな〜」


そのフォローをする位置もなかなかに大変だと後に知った。

一人じゃムリなんで、シュルトも巻き込んだ。


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