表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
それぞれの番外編
295/411

変化と変調⑤

なんかオレ、受け入れられちゃってるんだよね?


『狼獣人はトラブルばかり起こす』

『犬じゃないのかよっ騙された!』


獣人の中でも、全獣化なんて御伽噺の域だ。皆、怖がる。


まずね〜、こんな得体の知れない狼をセリちゃんが、丸洗いしようとしてます!


「ほら、背中終わって尻尾も!」

(む、ムリ!こしょぐったいから)


「セリ、もうお湯かけちまおう。」

「うんいいよー。」


「アゥぅウウウッ(よくねえええ!)」


ロード付きで、洗われました。セリちゃんは嬉しそうだけど、びしょ濡れで細くなる毛が重い。


細くなるのを揶揄われるのもキライだ。


「シュルト、タオル使って良い?」


狼のオレ用シャンプーを用意したのはシュルトだ。作ったのはグスタフらしい。無香料、低刺激の大容量の液体石鹸…手製?


調合もやるからって作ってくれたらしい。良い泡立ちだったが、わざわざ作ってもらわなくても。


「片手間だ。」

あー、ありがと。


オレのためってより。セリちゃんの要望かな?支払いはロードでは別に何も思わないけど。


乾かすの大変なんだよなあ。それさえ楽しそうにやってくれて、仕上げはシュルトが乾燥機って魔導具でやってくれたけど。


お蔭で、ロードがイラついてる。膝の上に座っているセリちゃんが楽しそうに話のも後押ししてな。

ボソボソと『毛皮、カッテヤル』は恐怖。

寝ている間にやったら、告げ口するからな?

念のため狼の時は側で寝かせてもらおう。


ちょっと冷気が出てるぞ。セリちゃん風邪ひくから抑えろよ。

オマエも変貌ぶりが凄いな。どこに行ったよ氷の竜人。


『全てを貫く氷、その魔力と強靭な力に冷徹な心を持つ』


誰の事だよ。竜人はだいたい強いけどよ。確かに人付き合いってのはなさそうだったが、冷徹ってほど人と関わってないよな。


シュルトとも話すし。

まあ?大抵、名前が知れ渡るってヤツは変だけどよお。戻ってから聞いてみたのよ。


「オレに警戒しないのか?」

「別に。護衛なら問題ない。いや、セリと毛皮で寝て良いかは別だからな!」


そこじゃない。シュルトは慣れてたし。

「噛まない狼なんて、邪魔な犬みたいなものヨ。」


噛むかよ。そんで犬じゃない。もっとやべえのは…



「魔力の質と量。制御はできてるんでしょ?」


キースと名乗った、貴人。オレの事をしっかり調べてある、まあ情報部所属では、調べも簡単?


上の方にはホイホイ情報が渡るだろ。秘匿情報なんてかんけいないっつーの。秘匿する方なんだから。


「回復魔法にも関係してそうでね、先祖返り?興味はあるけど。」


何?どんな興味??そっちの方はその気ねえからっ


「護衛としてよろしくね?」



終始遊ばれた。

まあこの関係性には居心地も良いし、刺激もある。

寒くたって、毛皮扱いくらい受けましょうかね。


さむっ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=127584147&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ