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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第6幕 観察
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20-村

翌朝、村に行ってみる事にした。


テントを残した軍人が補給したとか、ポーションの出どころの話が聞けると踏んでの事だ。


「教会に縁がある人が多いから薬師がいれば、話がしたいところ。」


薬師と言っているが、街にいるような薬学を治めた人ではない。治療の知識がある、ポーションが作れると言った程度だがいるといないでは大違いだ。


大事にされる職業であり、治癒の関係から教会とは自然と交流がある。教会で学んだと言う人も居るはずだ。


「教会から仕入れているかもね?」


この森に囲まれた地域で、買った品質ほどのポーションが作れる人はそういないだろう。シスターなら作れるとセリは考える。



村へはシュルトとセリ、ロード。グスタフも加わる。見た目で怖がられない獣人は警戒されるだろうとこのメンバーだ。


ロードとグスタフは護衛の立ち位置だが、セリがいる事で訳ありでも拒否されるほどじゃないと思う。


町と同じく、商人の一行で人探しをしている設定だ。


「護衛として楽」

残るカナンが言っていた。夜の見張りもあっただろうから、休めると良いと思う。


「行ってくる」

「気をつけてな、主にロードにか。」


魔物も雪に慣れているセリには問題なく…


いや、埋まりそうになるのを引き上げてもらった。

「大丈夫?」

「深かったな」


心配してくれるシュルトとグスタフは問題なく、セリは納得いかない。

「不可解。」

「避けてあった雪だな。」


ロードが言う通り、雪かきの後だろう。背の高さからセリだけ腰まで埋もれた。


ちょっと恥ずかしい。もう村があるとわかる距離に来ている。

音や建物があると分かるらしいが、セリにはわからない。

「ワタシも分からないけど、確信してるもの。」


あるのは確定の様子。木々に囲まれ獣道を上がって行く。

雪かきがされて、木でできた柵の側に小屋があり…


人影。


「宿はないぞ」

ぶっきらぼうだが、拒否ではない。


「通りすがりの商人ヨ。人探しもしているの。」


「そりゃ難儀だな。村長とこ行け」


示された方向へシュルトが先頭に、後を護衛のように、歩いていった。

正確にはセリも護衛対象だ。子供がいると警戒も和らぐ。


特に大事に守られていると余計に。



「国に行くのかい?」

村長は人の良さそうなお爺さんだった。


「いいえ、人を探しているっていうより、この子の居た教会を探すているの。」


「ポーション目当てか?」


「洞窟きのこ、おまじないのお守りを売ってると思う。運命神の教会」


「ほ。」

驚きの声だろうか。さらにセリが言う。


「そこの孤児院出身。洞穴に泉が湧いてる。」

「すまんの試して」


どうやら知っているらしい。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 249部分と251部分が重複しているようです。 [一言] 以前、途中まで読んでいて、完結表示が出ていたので最初から読み直しています。面白い作品ありがとうございます。
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