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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第四幕 北へ
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19-情報部

「やっぱ新しく気づく事はない、ね。」


セリの言う通り、記憶より3人の発見場所から考える方が有益だと思う。

その記録はと言うと…


「情報部が持っている」

「カナンの所属?」


アレクセイの告げた部隊にカナンがいる事を、セリは覚えていたようだ。それが意外性や似合わないと思ったらからではなく“情報部って響きが良い”という思考からだとは知れない。


ロードはよく覚えてたという意味で、セリを撫でている。

その様子に“仲が良い事で”と視線を3つもらった。


「あの男は、転属願いを出しているようだが。」

「知っている。」


アレクセイの少し含みがある確認に、肯定してロードが答えた。

セリの警護役としては認めているらしく、上層に掛け合う気もあるらしい。


「カナンに直接、聞いてみるのが良いかな?」

「申請もしてみる」


開示される情報に、制限があるかも知れないが。ロードの貢献度的に聴ける情報だと踏んでいる。


「あの一匹狼が話すのか?」


アレクセイの言葉は、純粋な疑問だ。


「情報部でさえ浮いてた狼が?」

「仲間も切り裂けるほどに冷徹だって聞きマシタ。」


驚きに出たベンゼルとビクトールの言葉、その評価にセリは首を傾げた。


「カナンはここで、自由に。のびのびとして過ごしてる。」

セリは、フォローしたつもりだったようだが、まるで休暇を満喫しているかのような表現だ。


かと言って仕事はしていると思うが。態度がそれと感じないのかも知れない。


(そこまで計算なら、たいしたものだが。)


ロードの考えは的外れではなかったが、素に近いカナンを推し量るにはまだ接点が少ない。事実、一面ではあるのだが。


それさえ素直に見せられない、本人でさえ持て余している感情があった。


が。今回の異動の希望は、カナンの意思を表明された。

騎士も兵士にの衝撃的だった。


「あの男は、能力はあるが誰かに従う気質ではない。」

「犬獣人とは違う、感覚があるみたいですデス」


「んー。犬獣人の事はわからないけど、近寄り難いかな?」


犬獣人の2人は嫌厭した態度を。熊獣人のベンゼルでさえ、距離を置きたいらしい。


「カナン、嫌われてる?」


「そう、邪険にするわけじゃないが…」

ただただ、距離を置かれている状態のようだ。なんとなくで避けられているんだろうか?それは不憫な状況だと思う。


セリにしたって、北の砦で気には止めてもらっていた。実際は見守り役が交代でされているくらいには、気遣われていた。


未成年の子供で保護する立場をここに居てもらうしかない、そんな罪悪感めいたものでも。


同じ獣人なのに何故?とセリの疑問だはそこだ。


「魔力が強いから威圧になってるんじゃないか?」

ロードの実体験からの見解に、セリはピンとこない。


「獣人の性質かも知れません。“順列をつける”強さに惹かれるんデス」


咀嚼する様に考え、

「ロードにも惹かれるの?」


慕っているようには見えない。その距離、警戒に強張る体は初対面に近くても不思議と何かあったかのような距離を感じていた。


「恐れだな。」

代表して言ったアレクセイに、2人は頷く。


その様子を見て、分かりはしたが、その順序付けをセリが感じる事はない。

とりあえず、帰ってきたら撫でてあげようかなとカナンを赤面させ、それを3人に見せるのが、夕暮れどきに起こるこれがキッカケだった。


それまでは、甘味を食べたりビクトールと薬草に話をしたりとあっという間に時間は過ぎた


。3人とかなんが交代した後、ロードからのスキンシップが増えたの構ってくれと読み取り、ロードに図鑑の内容を話して今日は寝た。


今日、外に出てないな。と思うもこれが子供らしい生活かもしれないと穏やかに眠りについたセリだった。


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