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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第一幕 極北の城
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番外 カナン(諜報員)

バレてら。


今回の監視相手は、人間の子供で。

極北の城と言われる中で済む任務だったから



(ま、楽な仕事だな。)と思った。


オレは諜報で単独行動が多い。鼻がきくとはまあ狼だからな。

犬獣人の中で、浮くのを感じていた。


“独りだけ異質な狼”


集団生活よりふらっと出れる任務は向いていると思うが、

単独での潜入や調査は、骨が休まらないな。


この冬はのんびり休めると思ったんだが

まあ暇なのもキツいか。


オレは魔力が多い。獣人では異常な程でその影響を受ける獣人が多い。

利点は、魔法が使える事だが大魔法なんて言われるものは無理だ。


獣人の身体強化に特化した魔法回路なのか、調整がうまくいかない。

だから、ちょこちょこ魔法を使って消費する。


それができなかったら。厄介なんだよな〜。

それを見越してのここで過ごすんだが。


魔力の管理と薬がある病棟のある環境

辺境地ってのも静かでいいよな。


今回は竜人が来るって?ああ、氷の竜人か。


この極寒の地でも活動できる稀な奴

竜人は魔法があって、寒さは苦手が通説だが。


氷魔法が得意な、ロードって言ったか?そいつに

依頼がいったんだろう。狩りの得意なのが竜人だからな。


クールな奴って有名で、遠目に見たことがある。

魔力の感じが凄えんだよな。あれは敵に回したくないわ。



そんな冬の期間、

ストーカーみたいな事をしている。


小さい子の後を隠れてついてくんだぜ?

たまに、見回りの獣人に何してるんだ?と言われてさ。


人間ほど鈍くないもんなー。

「任務中だ」で所属を言うハメになる。


挙動のおかしい奴って情報が回りそうだ。

憂鬱な理由は他にもあった。


バレてる。


監視対象が、オレに気付いている節がる。

ただの人間?


隠れている方を見たり、キョロキョロしたり。

あれ、一般人の子供じゃないでしょ?


子供達と過ごして、寝て、夜に図書館に潜入。


ちょ、ちょっと?

なんで夜に来るかな。あ、昼寝したから寝れねーの?


いやー。子供は夜寝ないとな?

その狼狽えがわかったのか、


「あの人に言って!」


こっち指して、狙ってただろ?

絶対、7歳じゃない!!


タチ悪いぃ!


結局、議長エルフのところへ

まあこの閉鎖空間で監視なんてバレるよなー。


もった方だって。


監視を護衛と言い換えて、側にいることになった

護衛は必要かもしれない。


竜人の暴走、それがセリという人間の子によるもの

面会の妨害したせいなんだけどな?


けど、直接危害を加えられたら…。

オレでも思いつく最悪な状況を、なぜ他の奴らは思い浮かばない?!


ここが平らになるんじゃないか?

ハハハッ。ヤバ。


命令という形での護衛、夜は病棟で見張り。


竜人との対抗戦力?かんべんしてくれよー。

あんなのと戦いたくないっての!




オレの冬は面倒な事が山積みだ。

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