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捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?  作者: BBやっこ
第三幕 騎士団
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第三十話 寄り道

セリは喉が渇いていたのに気づいた。

散歩しながら、ビクトールの話す衛生士の話は面白いが、そろそろ

帰ってお茶にしようかと思う。そこに…


「なんか買おうぜ」


カナンが屋台で飲み物の購入を提案した。マーケットのようになった広場の賑わい


合間に、飲食を出す店もあるようだ。

セリには見えないが、獣人には匂いで当たりがつけられるのかもしれない。


実は良くある店なので、当たりがつくのだが。

酒も売っているが、避けた。


セリが気にするだろうと言う事で皆で

立って飲む4人は、

リラックスしているようだが配置に護衛上は問題ないらしい。


周囲が立っている中、ロードに座って飲むセリ。


注目の的ながら

近づいてくる者はいなかった。


“近づくな”という圧力がロードから出ていたからもあるが

明らかな護衛対象の扱いに遠巻きになる。


どこかの貴族のように護衛を侍らせるが

煙たがられなかった。近づく用もないといった雰囲気だ。

商人も気軽に声をかけるのは危険と判断している。


ロードの存在感と、その扱いを間違えたら悲惨な事になるだろう人間の子供。


そうなれば破産になると最悪の場面を思い描いていた。

実際、セリはそれほど興味を持たれないのだが。


店の活気もどことなく抜けている。

混む昼が過ぎ、空いていたのもあるかもしれない。


それでもマーケットのように店が並ぶのを

のんびり見るのは初めてなセリは

キョロキョロ見回した。見逃しがないようにと目を光らせている。


それができるのは、ロードが抱きかかえての移動だった。


護衛はしやすい。

目立って的になるか?


当たらねーよ

竜人狙ってなんて、返り討ちだ。


護衛として接近してくるものがいないか警戒する。

側から見ると物々しい限りだが


セリが喜んでいるので

良い


ロードの結論だった。


娯楽に飢えイベントが近いとなると、住民の財布の紐も緩むらしい。


賭けのボードが大々的に飾ってあった。


“新兵は賭けの対象にしない”

という慣例もあったが今回セリが兵士ではないことから、


加えられている。


(商魂たくましい。)とセリの関心にはなく。


興味も失せ、


「雪はちらつく程度だが冷えて来たか?」


そうでもないのは、ロードにくっついているからだぞ。


「うん。そろそろ戻る」

セリが宣言して屋内に入った。


「グスタフの研究部屋に会いに行く」


セリの突撃。



グスタフの部屋だが、シュルトがいた。

「大勢ね?」


部屋の主が席を外している間であったがえ、招かれお茶を出した。

そして用件があるのか聞かれたので

「調合したい。」


セリから話を切り出した。

薬を申請すれば模擬戦での使用が可能な事を伝える。


調達にシュルト

監修にグスタフよ、衛生士のビクトール


カナンにその申請を任せれば…


「完璧。」


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