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あけよんのプチユーモアエピ

キャンドルエンドロール

作者: あけよん

挿絵(By みてみん)





「...うぅ」



「うわー!!ろうそくさんっ!!」



「うぅ,僕はもうダメだ...」



「そっそんな事ないですよっ!!しっかり!!」



「...いや,キャンドルの寿命は目に見えるだろ?...時期僕の背丈は溶けて溜まったロウに届く...そしてこの灯し火が フッ と消えた時僕の命も終るんだよ...」



「ろうそくさん」



「...キャンドルは悲しいもんさ,生まれたてが華,後は徐々に小さく衰えていくだけだ...」



「ろうそくさん」



...あぁ...思えば今までのロウソク人生いろいろあったなぁ...

若い頃はモテたくてアロマになって訳の分からん香りを撒き散らして今時のキャンドルになったつもりだったっけか...



いつだか街中の明かりが消えた時はみんな僕の事を頼って集まってきて囲んで座り談話したりしてたな..


普段話さない人達もその時は照れ臭そうに語り合ってたりして...



誕生日には僕に息を吹きかけるみんなの嬉しそうな顔が微笑ましかったなぁ...



僕はキャンドルに生まれていろんな時を見てきたんだ。もっといろんな時を見てみたかった。



「...うぅ...僕はもうダメだ...」



「ろうそくさんっ!!」



「惨めなもんさ...キャンドルの最期なんて...

次は...次は立派なキャンドルになって..教会で結婚式を見守る日々を送るぞ...」





「...え?またキャンドルに生まれたいんですか?」



「」





挿絵(By みてみん)


おしまい

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