二話 怖いけど寝たい
-リキ視点-
スイは寝るのが早くて数秒で眠りにつく。それにスイは寝る事が好きで、授業中はほとんど寝ている。それなのに、成績は良い方。家でも勉強しないで寝てるのに、いつ勉強しているんだろう?そんな事を考えながらスイを抱えて指定された部屋に向かうことにした。
中に入ってスイをベッドに寝かせる。私も同じベッドに入ってスイを抱き枕のように抱きしめる。うん、落ち着く。いつもと違う場所だけど、スイがいつも通りだったから私も何とかいつも通りでいられた。スイありがとう。
国王が言っていた事を思い出してみる。簡単に言うと、魔王のせいでこの国が大変な目にあってるから、魔王を倒してほしいという事らしい。ただ、勝手にこちらに呼んでしまったかわりにこちらが用意できる物はするので許してほしいという。
何かがおかしい気がする。よく分からないけど、そう思う。後でスイに言っておこう。
今はだたスイという存在を感じていたい。さっきよりも少し力を込めて抱きしめる。
-スイ視点-
・・・ん?リキが怖がってる?・・・誰だ?私のリキを怖がらせた奴は?・・・全員永遠に寝せてやろう!!とその前にリキを安心させてあげないと!
「リキ、大丈夫?私が寝ている間に何かあった?」
「ううん。特にないよ。ただ、いつも以上にスイがいないと怖い・・・」
「じゃ一緒に寝よう!」
「うん」