鉄足隊結成編
3000文字程度です。気軽にどうぞ(`・ω・´)ゝ
時代は1500年、世はまさに幾多の英傑がばっこする戦国時代。多くの血が流れ、また、多くの民が厳しい生活を強いられ多くの人間が命を落としてしまった時代………。
という時代ではない。
「うおおおおぉッッッッ!。」
今日は天正3年3月の21日、この地を治める領主様が戦に備えて民の中から新たな兵士を選出すると宣言した日であった。
民たちは集合場所である那古屋城の一角に集まっていた。
「皆のもの、控えいッ!。領主様の御成であるぞ!。」
城の上からの大名の一声に私たちは頭を下げる。
しばらくして城の上から1人の男が現れた。
「皆のもの、今日は良くぞ来てくれた。今日、このような所に皆を集めたのには訳がある。2ヶ月後に決起する予定の戦に備えて新たな兵士を選出するためじゃッ!。」
「今からここに集まったものにはこの那古屋城の庭園の全てを使ったサドンデスゲームをしてもらう。生き残った5人を家臣として我が軍に加えることを宣言しようッ!。」
説明を聞いて僕は震え上がる。家臣というとなっただけで家族全員を養っていける地位だ。
この尾張を治める領主であらせられる織田信長様は農民の我々にも聞きしに勝る、懐の広いお方であらせられるようだ。
「それでは、持参を条件とした幻機を装着せよ。チャンネルは5番のオンラインチャンネルじゃ。時計が東を向いたとき、ゲームを開始とする。」
幻機とは鎌倉時代の中頃にイタリアで起きた、ルネサンス期に開発されたものでちょうどその頃にこの日本に持ち込まれた。
幻機は装着し、同チャンネルに繋げた者同士の思考をつなげるもので、それ以降の日本の戦の歴史は大きく変わっていく。
戦の戦線布告は戦の予定日とチャンネルを記した果たし状となり、武器は刀や弓からこの幻機となった。
私は幻機を装着し時をまった。
「もうすぐ3の刻限である。皆のもの準備は良いか。」
「………始めッ!。」
信長様の一声に私は動き出す。私の武器は長弓で、大人数の戦闘に向いてないからだ。弾数は30本、できるだけ矢は置いておきたい。
そのため、私はまず身を隠せる場所を探し、見つけた林の中でしばらく機を待つことにした。
「ぐあぁぁぁ!。」
「貴様ッ!。」
「このッ!。あぐっ、くそっ………。」
私の周りから色々な声が聞こえてくる。私はそっと耳をすませる。………ガサガサ………僅かに草木が揺れる音がした。
すると背後から恐ろしい勢いで何者かが襲ってきた。
私は間一髪でその攻撃を回避する。
「後ろからの攻撃とは……。」
立っていたのは長い金の髪をした少女だった。
「!?。」
「はあぁぁぁ!。」
私が驚いた隙をついて襲いかかってくる。まだ彼女の持つ短剣の間合いの方が有利な状況にあった。
歳はそう変わらぬと見えるが実に見事な剣さばきと関心しながらもその攻撃を巧みに交わしていく。
「やられてばかりでは村の期待に答えられんなッ。」
私は筒に閉まってあった矢を彼女の脇腹に大きく振りかぶって突き刺す。
彼女もまさか弓兵がこの距離から反撃してくるとは思っていたのか咄嗟に間合いを開ける。
だが、それが命取りだ。
「話がある。」
間合いのとった段階で弓を据えて待っていた私は、彼女に話し合いを持ちかけた。
「…………。」
「私はこの間合いならどんな敵も射抜く自信がある。おぬしもここで終わりたくは無かろう。」
彼女はそっと口を開いた。
「忌人の私のようなものに、何をさせようと言うのです。」
「なに、簡単なことじゃ。手を組まんか?。」
「手を組む?。なぜ、私のようなものと?。」
「弓兵はこの戦に不利でな。先行して戦ってくれる突撃兵が欲しかったとこなんじゃ。ぬしの剣さばきは見事なものじゃた。お主にとっても悪い話ではあるまい。」
「忌人の私と組むなんてあなたには矜持というものがないのですね。」
忌人……確かに外国人はその見た目から卑下の対象になってきた。しかし………
「矜持を語っておったら、弓でこそこそと射抜くことは出来んよ。」
「!。確かにそうですね……。その話、受けましょう。私はアリサ・片桐。あなたの名前は?。」
「農民に大層な名前などはもっとらんよ。張でいい。」
「分かりました張。よろしくお願いします。」
「サポートは任せるといい。アリサは自由に動いてくれて構わん。」
こうして手を組んだ私たちは少なくなった、戦場のど真ん中に向かう。
目標ポイントについた私は早速、建物を盾ににした陣地を形成する。
アリサは数の減った敵の中に突っ込んでいく。私は後ろからの攻撃をアリサに仕掛けようとしてくるものに淡々と弓を引いた。
「キンッ!。」
「アリサ!。伏せろ!。」
私の声に反応して咄嗟に頭を下げる。すると私の放った矢がアリサの戦っていた敵の頭に直撃した。
「良しッ!。」
「安心しないでください。」
アリサがこちらに突進してくる。そして私の後ろに迫っていた敵を切り伏せる。
「張。あなた、おちょっこちょいでしょ。」
「うっ……。」
「図星ですか……。」
「敵が来ているときに気を抜くでない!。」
私はアリサの支援のために弓を引く。
「抜けてるあなたには言われたくありませんッ!。」
矢が刺さってよろめいた相手の首をかき切る。
敵のHPがゼロとなり光の粒子となり敵が消えていく。
張とアリサはこんな感じで喋りながら敵を次々と切り伏せていった。
その戦場に置いてひときわ目立つ存在だった。
張の矢が15本を切った頃、周囲に終了を知らせるブザーの音が鳴り響いた。
「終わったのか……。」
「そのようですね……。」
「…………。」
「…………。」
「その、色々助かりました。正直のところ私だけではこのゲームで残ることは出来なかったでしょう。」
「それはこちらの台詞よ。弓兵1人ではきびしかった。礼を言う。」
「残った5人は我らが君主の前に集まれッ!。」
信長の家臣の声が全体に響く。
私たちは信長のいる広間に向かった。
「お主らが生き残った5人か。」
「「 ハハッ! 」」
信長の一声に5人が返事をし、頭を下げる。
「よい、頭を上げよ。」
5人は頭を上げる。
「今からお主ら5人はこれより新設される鉄足隊に入ってもらう。お主ら5人を含めて15人でなる部隊じゃ。」
「信長様、一つ進言したいことがあります。」
「よかろう。申してみよ。」
「鉄足隊の15人の武士、残りの10人には誰が選出されているのでしょうか。」
「隊をまとめるが弓の名手、嵯峨野 謡。そしてその弟子が3人。前衛として槍の使い手、又津 正元に北の白剣の二つ名を持つ赤坂 圭司。そしてその弟子達4人でなる。」
「ありがとうございます。」
嵯峨野 謡といえば一体多数のゲームにおいて1人で30人のプレイヤーを即死させた化け物だ。
又津 正元に赤坂 圭司も嵯峨野 謡と同じように1人でありえないような伝説を叩き上げてる英傑だ。
そんな人間をあつめてこの隊は一体どんな任務をするのか。
「そしてお前達には2ヶ月後の戦に備え、修行を積んでもらう。内容については隊長の謡が考える。皆、修行に励むのだ。」
「「 ハハッ! 」」
こうして私たちは鉄足隊に入った。
そして2ヶ月後に備え、地獄の修行が始まる……。
まだまだ時間がなくてあんまり書けていないです。本当にすみません。一応長篠の戦い編までは書くつもりなのでそれまでよろしくです。m(_ _)m




