第5話
女子生徒「ちさとー!」
その声と同時に階段のシャッターが閉まったのであった。今来られたのは智昭たちを含めても両手で数えられるほどになっていた。
智昭「ハアハア、た、助かった~」
隼人「何なんだ、あの化けもんたち」
智昭「人間じゃねえぞ、あんなやつら」
智昭たちはこれで一難は去ったと思っていた。しかし、同じ階から「キャーーー」という悲鳴が聞こえてきた。
恭輔「なんでだ?奴らは一階にしかいなかったはずだろ」
隼人「まだこの階に人が残っていたんじゃね?」
智昭「そうかも…いや違う、シャッターがまだ閉まっていない階段が残っているじゃないか!急いで閉めに行くぞ!」
そう言って智昭は走り出した。しかし走り出したのはシャッターとは逆方向だった。
恭輔「なんでそっちに走ってんだよ。シャッターは逆方向だろ」
智昭「しゃーねーだろ、今は丸腰だろ、職員室前の優勝旗取りに行くんだよ」
後ろにはさっき一緒に上に来た男子生徒もついてきていた。
智昭「これだ!」
優勝旗を掴んで布の部分をとった後、シャッターのところに向かった。そして分かれ道にさしかかった時に
男子生徒「シャッターは2個あります。2手に分かれましょうよ」
この生徒はスリッパを見る限り2年生のようだ。
智昭「そうだな、隼人と君は北側をやろう!僕らは南をやるぞ!」
隼人「死ぬんじゃねーぞ」
恭輔「お前もな」
そういってそれぞれのシャッターに向かっていった。
恭輔「どうするよ、これ」
そこには階段のところにゾンビのような奴らが5体ほどいた。
恭輔「マジで閉めれんのかよこれ」
智昭「やるしかないだろ、僕が奴らをやるからその隙にシャッターを頼む」
そういって返答を聞かずに智昭は走り出した。
この小説って他の方と比べると1話1話が短いような?どうなんでしょう、