表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

スカートの中

作者: 尚文産商堂

量子力学によれば、場所がわかると速度がわからず、速度がわかると場所がわからない量子というものがあるらしい。

それの思考実験として、有名なものにシュレディンガーの猫がある。

簡単にいえば、全く外から見ることができない箱の中にある放射性物質が、1時間以内に放射線を出すかどうかということだ。

出せば、箱の中にいる猫は死に、出さなかったら、猫は生きている。

但し、外からは全く箱の中を見ることができないので、猫は死んでいるのか生きているのか分からない。

量子が観測するまで状態が1つに定まらないということを示したものだ。

そして、日本のネットに住まう在野の哲学者たちは、新たな方向へこの思考実験を進化させる。

それこそが、パンツ理論である。

スカートの中身を観測するまでは、その中にどのような構造のパンツをはいているか、また履いていないのかということを把握することは不可能である。

それらの理論を実証するためには、覗かなければならない。

これは、科学の進歩のために必要なことなのである!


「……言いたいことはそれだけか?」

激怒をしている駅員と警察官と被害者に取り囲まれるように、ラフな格好をしている30代そこそこの男性が座っていた。

今までの語りは、この男が痴漢のいい訳として語っていたもののようだ。

「んな理由で、スカート覗きが許されるかっ」

男以外が一斉に男に叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ