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冬馬君の夏  作者: だかずお
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多網家の夜





冬馬君の夏





『多網家の夜』





皆で過ごす夜は続いている。



「あーお腹いっぱい、ありがとうきみ子に虎鮫代ちゃん美味しかったよ」



「料理うまいんだねぇー」大喜も二人の料理に満足したもよう。



「しかし、これからまだみんなで過ごせる、最高〜〜

」冬馬君が叫ぶ。



「多網家旅行だぁー」皆嬉しさのあまり飛び跳ねた。



「やったー、夜もみんなで過ごせる〜〜」虎鮫代ちゃんも大ご機嫌。



ああ、この旅行に来た様な、この時間でも皆で過ごせてる、夜やはり最高



いつまでも終わらないで、ずっと続いて欲しい

そんな気持ちになる




ポチッ 何気なく多網がテレビをつける。



テレビでは映画が始まろうとしているもよう



「今日何がやるんだろう?」と大喜



観ていると、「あっ、これ火垂るの墓だ」きみ子が言った。



冬馬君は観たことがなく、みんなで映画を見始める。



「この時間にアニメ観れるの嬉しいね」ペロリ 虎鮫代ちゃん



「確かに」この夜の時間のアニメは何だか得した気分になる。



サーと多網ママも一緒に観ている



多美はぐっすり夢の中だ。




映画が始まった



みんな真剣に目を見開き画面に食いついている




舞台は戦時中の話



冬馬君は初めて観る作品に心ワクワク見入っている



みんなが大好きなジブリの作品


あっと言う間に2時間が過ぎた



「子供たち可哀想」ときみ子、虎鮫代ちゃんは泣いている。



多網は何故かサングラスをかけ、瞳を隠す



分かりやすい男、多網



戦争



人はどうしてそんな事するの?




僕たちだって、友達や他人に怒ったり、喧嘩はするけど殺したりしない



どうして、話し合いで解決できないんだろう



率直な冬馬君の気持ち



夏休みの夜


みんなで映画を観た


戦争


飴一つあんなに嬉しそうに食べていた



冬馬君はこんなことを思う



おんなじ人間どうし、どうして殺しあうんだろう?



こうして、みんなで笑いながら、食べたい物も食べて過ごせる今を本当にありがたいと感謝した。



平和



当たり前にある日常が本当にかけがえのない大切なことであることを人は時々忘れてしまう。



子供たちは顔を見合わせ


「みんなが仲良く過ごせる世界でありますように」



「世界が平和でありますように」と祈った。



人がお互いに違いを受け入れられるなら



違いを愛し、赦しあえたら



きっと世界中から戦争はなくなる



おんなじ人間同士いつか殺し合うような世界が変わりますように



子供たちは本気で祈った。




そんなひと時の夏の夜




夏休みもいよいよ残りわずか


冬馬君は少し寂しくなる



だって、本当にみんなと過ごしたこの夏休みが楽しすぎたんだもん



そんなことを思った時



「あっ」多網がテレビを指差す


「あっ」みんなは叫んだ



なんとそれは、明日の花火大会のお知らせ



「行きたーい」と叫ぶ子供たち



サーと多網ママは顔を見合わせ


「よしっ、行こう」



ひやっほー


子供たちは飛び跳ねた



「ありがとう、サーに多網ママ」



「夜中の語り合い」と突然キュイーンと言っては走り出す多網に皆は続く



布団の敷かれた和室にごろーん



「かはーっ、たまらないこの瞬間」

ニンマリ冬馬君



するときみ子が突然


「良いの?」



「えっ?」



「清香ちゃんとアミちゃん誘わないで」



冬馬君と大喜はその名を聞き



急に心臓の鼓動が速まった



ドキドキ ドキドキ



「えー、でも急だし無理だよ」と二人



すると虎鮫代ちゃんが躊躇する二人に「声かけたら、二人喜ぶかもよ」と勇気づけてくれた。



うぉー虎鮫代ちゃん良い奴やぁ〜



多網も腕をくみ頷いている。



「よぉーし、電話かけよう大喜」


「分かった」二人は気合いをいれた。



電話口に立つ冬馬君は心臓バクバク爆発寸前



固唾を飲んで見守る、みんな。



プルプル プルルル



ガチャ


「もしもし」


電話に出たのはなんと清香だった。


久しぶりの清香の声


冬馬君はあまりの嬉しさに泣きそうになる



「あっ、はっ もしもし ぼっ ぼく冬馬」

緊張テンパりはMax


久しぶりだと、やはり緊張してしまう。



「あーっ冬馬君 久しぶり元気?」


夢ではないか


清香と話てる


この声にこの感じ


清香だ



ああ話してるんだ


それだけで冬馬君は本当に幸せだった。



「あっ、明日はよっ、よ 予定ある?」勇気を振り絞るがテンパりまくる



「明日?」



「そう、みんなで花火大会行くから、良かったらアミも誘ってみんなで、多網の両親が連れて行ってくれるから、もちろんきみ子もいるよ」



「わー面白そう、アミも明日暇だって行ってたから誘って行くね」






冬馬君はそれを聴き



































失神した







がすぐに現実に戻る






やったー やったー やったー やったー




約束をして電話を切ると、みんながニヤニヤしている


「良かったね」


「聞いてたの?」


「聞こえないけど、全部顔に出てたよ」ときみ子の指摘にみんなで大笑い



心配そうに大喜が「アミは?」



「アミも来るって」



ひよー ひょー ひょー 大喜は嬉しさのあまり飛び跳ねる



みんなはそれみてまた大笑い



これは面白くなってきたぞ。



虎鮫代ちゃんも「はやく二人に会いたい」と楽しみにしている。



みんなで、花火大会かぁ



冬馬君も大興奮



「楽しみすぎる〜」と大喜と手を繋ぎ大ジャンプ



ひやっほーみんなは走って再び布団の敷いてある部屋へ



ああこの瞬間の気持ちかはーんったまらない



ごろーん



布団に寝そべる子供たち



「あー多網の家で過ごす夜、それに明日は清香達と花火大会最高〜〜」にんまり冬馬君



「明日どうなるかなー」大喜が言う



「任せてよ冬ちゃんに大ちゃん、私たちベテラン恋のアドバイザーがいるから」ペロリ舌をまわす虎鮫代ちゃん


「そうよ」と胸を張るきみ子



うおっ、頼もしいんだか、この二人に任せちゃまずいんだか。



蒸し暑い夏の夜


明日は大好きな人と花火大会


胸はドキドキ


期待いっぱい



冬馬君は緊張感も少し、でもとにかく楽しみだった。



どんな1日になるんだろう



多網の家で過ごす夜は続く。




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