魔法使いキミー
冬馬君の夏
『魔法使いキミー』
食事を終えた後、冬馬君の二階の部屋に戻る子供たち。
「いやぁーなんかみんなが泊まるの嬉しいな」と冬馬君がニッコリ
「私も冬馬家に泊まるのは初だしワクワク」きみ子が言う。
虎鮫代ちゃんの舌が3回転 ペロン ペロリンチョ
みんなの夏休みの夜は続いている
「あーやっぱりこの時間たまらない〜」大喜が嬉しさあまりジャンプ ジャンプ ジャンプ 大ジャ〜〜ンプ
マリオか!!
また、この皆で過ごす夜の時間が楽しい、しかも夏休み〜〜うキョー!!
「よし、じゃあみんなで布団敷いてこの部屋をくつろぎ基地に改造しよう」と冬馬君
「おおーっ」
ああたまらない、この瞬間たまらない、みんなが泊まりに来て過ごす一日は本当に部屋が賑やかになる、心ウキウキしてしまう。
しかも夏休み 何度言うんだ 笑
毎回思ってしまう、学校もなくこれから毎日みなでこうして過ごせたらどんなに最高かと。
非日常、まるで楽園に居るような気持ちだ
みなは部屋に布団を敷き始めている
部屋いっぱいに敷きつめられた布団に多網がポツリ
「部屋全部ベッド」
みんなは飛んで寝転ぶ
「ひゃっほー最高〜〜」
ニコニコ、ニッコリ 笑顔が部屋をつつむ
部屋全体に布団が敷きつめられた光景はいつもとは全然違う部屋のよう
みんなのウキウキする気持ちが伝わってくる
「あーやっぱり、日本の自分のうちは落ち着くなぁー
」と冬馬君
久しぶりの自分のうちに喜ぶ。
舌がペロンと周り「アフリカどうだった?」
虎鮫代よどこからアフリカと勘違いしたんだ、スペインじゃ。
「やだー虎鮫代ちゃんスペインだよ」きみ子が笑う
「アッハー そうそう私って極端ね」
極端?わけ分からん日本語だわ。
皆はスペインの思い出を語り始める
あのサクラダファミリアの中
ドッキリのレストラン
バルセロナのホテル
みなはまたまた思い出話に浸る
虎鮫代ちゃんは話を聞いて「私もいつかアフリカ行ってみたい」と言っていた。
時刻は夜9時になった頃
冬馬君と大喜はふと思った、今日の夜中の語り合いは清香やアミの話するんじゃなかったか?
この流れきりだしにくいなぁ、虎鮫代ちゃんは清香達のこと知らないし。
二人ははやく、愛しの女性について語り合いたい。
しかし、特に何かしてるわけでもないが皆で布団の上寝転んでいるこの瞬間たまらん、本当に最高の気持ち
そんななか、虎鮫代ちゃんが突然「みんなで劇しない?」
「えっ、劇?」
きみ子が鼻息荒く興奮する
「チョベリやりたい」
そうだ、こないだの冬休みの婆ちゃん家の旅行に向かう車の中できみ子が夢を語っていたのを冬馬君と大喜は思い出した。
確か、演劇、女優になりたいようなことを言っていたような。
冬馬君達も乗り気だ「やろう」
多網もほくそ笑んだは「ふふっ」
「で、完成したら、下にいる冬馬君のお母さん達に見せる」とはりきっているきみ子
「おーっ」一同は盛り上がり始めた。
「で、何やる?」と大喜
「ピーターパン ふふっ」多網は笑う
「ツンデレラ」きみ子が言った
ツンデレラってヤバいな、シンデレラじゃろが。
舌を回し奴は言った
「ドラえもん」
全て却下された。
「そうだ、良い案がある、みんなその場でアドリブでやるの」きみ子の案だ
「アドリブ?」と冬馬君
「そう、その場で自分でセリフも演技も決めていい」
「何だか面白そう」
「アドリブ、アドリブ〜〜」何だか子供たちはその言葉の響きに良い気になり
「よし、さっそく挑戦だぁー」と勢いよく下の階に走りだした。
リビングにいた、隆と正子が「どうしたの?」
「今から演劇やるからみて」と冬馬君
「えっ、演劇?」
「じゃ、私から」ときみ子
「私きみ子、魔法使いのきみ子」
冬馬君は思った うわぁーやっかいな設定になったなぁ。
「私の魔法で悪い魔法使い、虎鮫〜〜を倒すのよ」
ペロ ペロ ペロ ペロ〜〜
舌をまわす、虎鮫代ちゃん 意外にハマリ役なのか?
「私の仲間のネコの大喜〜〜も一緒に旅に行くわ」
「えっ?ネコ?」焦る大喜
「ミャーゴー」
この時、冬馬君はふと思った
何だこの展開、なんかヤバい。
その時「ブリブリブリー」
多網がぶっこいた
「これは、虎鮫〜〜の手下ぶっこき多網、大喜〜気をつけるのよ」きみ子は世界に入っている
アタフタする冬馬君
僕はどうしたら?
ブリッ
またこく多網 「ふへへ」
「しまった、大喜〜〜がこの危険な香りを嗅いで死んじゃった」
えー
驚く大喜、「自分もう死んだの?」なんちゅー展開
バタッと倒れる大喜
そして
「許さん、ぶっこき多網、よくも私の初めての家来をー」
ペットじゃなくて家来だったんかい、しかも初めての意味不明な設定。
「ええーい、私の魔法でいでよ精霊冬馬〜〜」
冬馬君はギョッとした マジかー。
冬馬君はテンパった「あっ、えっ、そのー」
その時
ペロ ペロ ペロ〜〜〜〜
「出たな悪の魔法使い虎鮫〜〜」と叫ぶ魔法使いキミー
冬馬君は咳き込みむせた 「ムハッ」
叫ぶ魔法使い虎鮫「私の魔法それは、死んだ者を生き返す、復活せよー大喜〜」
大喜は半ば仕方なく生き返った。
ちっ、出来ればあのまま、放っておいてくれれば良かったのに
だが、何故に悪の魔法使いは大喜を生き返したのかは意味不明であった。
ぐでんぐでんな劇は続く
一体自分は何をやっているんだとふと思う大喜
今は、生き返りとりあえず仁王立ちしている「ミャーゴー」
「くらえ、魔法使いキミー ペロ ペロ ペロ ペロー」
魔法も使ってない悪の魔法使いだが舌が回転して、異様に怖かった。
ブリ ブリ こきまくってる多網、もはやストーリーには関係ないもよう。
「このままじゃ、負ける」焦るキミー
「精霊冬馬、あとは任せたわ」
どひぇーなんだこの展開
冬馬君はテンパっている
アタフタ アタフタ
ええーいノリだ
「冬馬パイパイ」
この訳分からない言葉に一同は一瞬静まりかえる
「ハッ」しまった、パイパイってなんか響き的にまずかったか?
「あっ、パイパイじゃなかった、冬馬ベルゼル」
全く訳は分からんかったが
「あっ、それなら」ときみ子は妙に納得した。
きみ子は叫んだ
「私の最高必殺技 マイケルJフォックス」
著者は嘆いた
「なんぢゃ、こりや マイケルスコフィールド」
なんだか訳分からん。
ぐでんぐでんは続く
とにかくその魔法を聞き、虎鮫ーは苦しみだした。
ロベ ロベ ロベーー ロペ〜〜〜〜ッ
冬馬君と大喜は思った、やったもう終わる
「弱ってるけど、まだだわ 冬馬、大喜とどめの必殺技よ」
正子と隆は何でも良いからはやくテレビが観たかった
。
「えっ、あっ えーっと」
きみ子はせっかちだったよう
「えーい私がやる」
ブフッ ぶりぶりぶりー
きみ子はぶっこいた。
うん
悪の魔法使い虎鮫ーーの顔の真ん前で
虎鮫〜の口から魂のようなものが抜け出てきてるような気がするのは気のせいだと言うことにしよう。
こうして、意味不明な劇は幕を閉じた。
「これで世界は平和よー」
あんたがいっとう危険人物な気がするが
多網はまだ一人こいている
ぷっ ぷっ ぷりっ ぷぅーッ
すかさず今だと正子が「みんな、もうそろそろ寝なさい」
これが一番凄い魔法だった。
まだ寝たくない子供たち
「はあーい」と空返事をして逃げるように一目散に走って行った。
二階に戻り
布団の上ゴロンと寝そべり
冬馬君が言った
「さて、夜中の語り合いだ〜〜」
「おーーーっ!!」
子供たちの夜は続く。




