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冬馬君の夏  作者: だかずお
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いざスペイン






冬馬君の夏




『いざスペイン』



ミーン ミン ミーン


時刻は朝6時 蝉は元気に鳴いている


冬馬君は既に起きていた、興奮と嬉しさあいまって、

目覚まし時計がなる前から起きている。


学校の時はこうはいかない。

あともう1分寝かせてとねばる冬馬君が、勝手に起きる、ワクワクがなせる奇跡的パワーであろうか。


朝食を済ませ、部屋でスペインの観光ブックを眺めていた。


「ああ、日本と少しの間お別れかぁ、日本の夏を離れるのも、もったいない気がするけど、みんなで初めての海外旅行」


「きゃはー」

冬馬君は部屋の中、あまりの嬉しさに一人飛び跳ねていた。


この頃、隆は緊張していた。


言葉通じないんだよな、俺日本語しか喋れないぞ。

大丈夫なのか?

一人テンパっていた。


正子は「パスポート持ったっけ、持った、えっとパスポート」と「旅券」これを三度繰り返したそうな。



支度完了、後は多網のうちの車が来るのを待つだけ、

来る途中、大喜もきみ子も連れて来てくれるみたいだ


冬馬君は最大級のニンマリ顔して笑った。


ああ、この瞬間本当最高なんだよな。


また飛び跳ねた ピョーん。


「やったー旅行だ」


天気は快晴


冬馬君は待ちきれず、部屋の中行ったり来たり。


隆は緊張感からか、トイレに入ったり出たり。


すると遂に。


ピンポーン


冬馬君は玄関に全力ダッシュ


「来たー」


ガチャ


ドアの外には通称サーこと多網父


「やあ、冬馬君」


「やあ、サー」

後ろを見ると車の中にみんな乗っている。

中で手を振ってこれまた最上級の笑顔で笑ってる。

みんなの笑顔と動作が嬉しさ、気持ちの高まりを物語っていた。


みんなも嬉しそう。


ひょー くどいようだが、冬馬君はぴょーんと垂直に飛び跳ねてから靴を履き、多網車に乗り込んだ。


ガチャ


「やあ、冬馬君 超楽しみだね」ときみ子


「やぱい最高ー」と冬馬君


大喜も多網も車の中で跳ねた。

「遂にきたーっ」


「久しぶり冬馬君」と多網母

母の前から多網の妹、多美が「ちゃー」

こちらもまた嬉しそう。


いよいよ出発の時が来たり。


隆と正子は冬馬家の車で出発、二台で向かうのだ。


「じゃあーまずは成田空港に出発」


「おー」


ブウーン 車は空港に向け出発した。



車の中は子供たちの大合唱


きみ子が「これかけて」とCDを取り出した。


こっこの展開はまさか?


CDは流れ出す。


「あっ、きゃりーぱみゅぱみゅだ」と大喜


出だしの声それは


きみーぱみゅぱみゅだった。



また、きみ子だー「パーティモンスターペアレント」


冬馬君と大喜はいきなりずっこけた、「こんな詞だったっけ、モンスターの前、ファッションだったようなしかも後のペアレントってなんだ」


しかも文字数多くて曲に追いついていない。

出だしからきみーぱみゅぱみゅは遅れていた。


出ました名物 きみオケCD集である。


サーは言った「最近の曲は良いね」



多網は鼻毛を抜いたのだが、思ったより痛くて目頭がジーンとしていた。


ってどうでも、いいわい なんの説明じゃい 。


だが、このきみオケは意外に盛り上がった、みんなでCDに合わせて歌い、もう大ご機嫌。


多美もキャッキャはしゃぎ、多網父母も笑っている。



今やみんなで拳を交互につきだし、恒例の。


「ファイ ファイ ファイ」であった。



あれから一時間たった今、流れてるのは川の流れのように


歌うはこの人、美空きみ子であった。


少し本物が聴きたくなっていた、大人達であった。


知らずー知らずー プリッ あっでちゃった


その歌にみんな大爆笑


賑やかな出発となった。


「これから、みんなで過ごせるなんて最高だね」と冬馬君


大喜が「しかもスペイン」


「うきょー」


「むきょー」


「はひょー」


まるで発情期の猿のようである



空港に近づいてくると、上空に飛行機が見えた。

「うひゃー近い」興奮する子供たち


いよいよ、空港だ。


みんなの胸の高まりは一層増していた。


駐車場に車をとめ、いよいよ空港に到着。


「まずは荷物あずけないと」正子が言った。


「わぁー空港の中違う国にいるみたいー」と興奮気味のきみ子


いろんな国の人がいるからだ。


冬馬君もビックリ、まだ日本だよね。



みんなはチケットを見てチェックインカウンターに向かった。


「そう言えば、ロシアで乗り換えるんですよね」と多網母


「そうなんですよ」と隆は言いつつ更に焦った、やべっロシア語も喋れないよ、何故か一人お馬鹿な心配をしていた。


ちなみに彼がこないだまで密かに勉強していた、英語はチキンorビーフ と飛行機の中で聞かれた時の対処法であった。


何なのかと言うと ビーフと答えるであった。


うん、それだけであった。


ちなみに何故ビーフかはチキンよりビーフの方が高いからと言う理由である。

彼はひたすら練習していた。


ビーフ ビーフ ビーフ



ちなみに多網父ことスーも実は密かに練習したのだ。

自身の自画像を輝かせるため頑張った。

何度も空想していた。


海外旅行でその国の言葉をペラペラ喋り


「えっ、やっぱサーはすごいね、喋れるんだ」


「あっ、サーさんがいて助かっちゃうなぁーやっぱ頼りになるなぁ」


子供たちが「うわぁーサーってかっけぇー」


「あなた、かっこいいわ、何でもまかせられる」


「ちゃー」


最後のちゃーはよう分からんが。


彼は猛練習した。


ヘロー あっ ハロウ えっとヘロ ヘロウ!!

これにて顔が全身筋肉痛となる。


みんなが荷物を預ける時、サーは思った。

気は熟した。


今や!!


「エッ エックスキューズみそ」


なんか変だが


多網父凄いな英語ペラペラじゃん


これを思ったのはそう隆であった。


多網父はみんなの顔をチラチラ見てる、どうだ僕凄いだろう、ニンマリ笑った。

よしっ、みんな僕を尊敬してるな。

よしっ、更にだ。


「ディス フォーユー バック」


サーは全てを理解してるように言い放った。

が文法めちゃくちゃである。


すると


「あっ、とりあえず私日本人なんで日本語喋ってもらえますか」


ギョッ

多網父の顔は真っ赤っかだった。

まるでトマトならぬ、トメェートォーの様。


無事に荷物を預け終え


「少し時間あるし、軽くごはん食べようか?」と正子


さんせーい!!


「じゃあ、運転も終わったし」と隆


「そうですね」とスー


「乾杯ーっ」


出発前のルービーたまらーん


子供たちもジュースで乾杯


「いざ出発〜」



いよいよスペインに向けて冬馬ファミリー出発する!!




つづく






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