宇宙交信
冬馬君の夏
『宇宙交信』
二階の冬馬君の部屋にあがってきた、子供達
。
「よし、宇宙人との交流開始」と意気込む三人。
「って一体どうするの?」
いったん目をつむり、カッと目を見開く多網
多網は手をだした
「みんなで手を繋ぐ」
「おーなんだかそれっぽい」
三人は手を繋いだ。
「で?」
多網は再び目をつむり、カッと見開く
「円になる」
「おーなんだか、すごい」
冬馬君と大喜は顔を見合わせ笑う。
というか、目をつむって君は何を見てるのだ
多網よ。
「で?」
多網はこいた
プリッ
「二人もやって」
「えっ?」
冬馬君と大喜は力んだ、ケツに力をいれたが
うまくならない。
「多網みたいにできないよ」と大喜
「簡単、お尻にささやくように優しく語りかける」
なんちゅー技法だ。
照れと力みにより二人の顔は真っ赤だった。
「うっうー 」
「可愛い可愛いオナラちゃんそっと出ておいで」
生き物か!!
ブッ 「あっでた~」冬馬君興奮、まさか屁をこいにだすことでこんなに喜べるとは。
やったーやったー屁が出たよ。
屁が出たよ~~~
部屋は多網の屁を筆頭に屁まみれになった。
あっちでプッ、こっちでプッ。
大喜は一向にでない。
「悔しいなぁー」
「愛しい恋人を扱うように」と多網のすさまじいアドバイス
「えっ、やだよそんな屁に向かって」
相手は恋人じゃない、ケツから放出されるガスである。
「ええい、無理やりとっぱ」
両手を握りしめ、ケツに力をいれた。
ブニュ
「あっ」大喜はケツをおさまえ、トイレに走り出していた。
大笑いのふたり、宇宙人が出現する前にうんちくんが出現しかけていた。
と言うか何をしてるんだこの三人は。
宇宙人が見てたらこう言ってるかもしれない、
「あの、部屋は臭いからとりあえず近寄らんとこう」
部屋に大喜が戻って来た
「いやー参った、参った、このやり方絶対へんだよ」
「変えよう」と大喜
多網はふたたび目をとじカッと見開く
「宇宙人に話かけながら、手を繋いでぐるぐる回る」
「おおっーなんだかそれっぽい、それやろう
」
「さて、ふたたび挑戦」
冬馬君が言った「宇宙人さんいるなら僕らにUFOを見せてください」
大喜は言った「僕を宇宙旅行につれて言ってください」
多網は言った「自分の屁をかいでください」
近づきつつあった、宇宙人が遠ざかっていった気がした。
「多網そりゃ、やだよ、そんなので寄ってくるのは屁が好きな変わり者だよ」と冬馬君
多網の目は輝いていた。
そやつと屁合戦がしたい。
なんぢゃーなんぢゃーもんぢゃ。
「僕のお気に入りのカードをあげるから遊びに来てください」と冬馬君
「美味しい地球のお菓子をあげる」と大喜
「鼻の真ん前で特性のおならを感じさせてあげる」と多網
二人はずっこけた。
そんなのやだわ!!
しかしこの時、多網は一人の宇宙人
その名もターミーを感じていた。
ターミーは屁の大好きな健全な金星の子
って健全じゃないわ~
ピピピピピピピピ
どこかで屁がワタシヲヨンデイル
どんな探索能力じゃ。
ターミーは地球にも自分にくりそつな存在がいると興奮して、宇宙船の中、ブリブリこいている。
コンタクトを取ろう地球の多網君だね。
プッ プッ プリーッ
多網は何かを感じカッと目を見開き、こきまくった。
プリーッ プッ ブリッ
天から地上から屁が鳴り響く。
目をつむってる多網の妄想かはたまた?
ってこんな屁でのコンタクトやだなぁーと大喜が苦笑い。
三人は一時間近く続けていた。
屁をこくのにこんな真剣な人間をはじめて見た二人、汗まみれでプップコンタクトをとる多網
その時であった
「あっ、空が光った、まさか」
三人は目をまん丸にして驚いた。
多網はかんぱついれずにこいた
ブーッ ブワシュー
「あっ、あれっ」冬馬君が指差し空に何かが
。
気がつくとそこは宇宙船の中
「えっ、なにこれっ夢?」とビックリ冬馬君
三人は顔を見合わせる。
「やあ、僕はターミー、多網君のオナラに呼ばれて君たちをここに連れてきた」
ってそんなんで本当にコンタクトとれてたのかー ずっこけた二人
多網は興奮してまたこいた。
プリッ
目を輝かしたターミーが「なんと、つややかで新鮮な音、上手に素材をいかしてる」と言った。
どんな評価だ。
そしてターミーもこいた。
プッ
多網は愕然とした。
しっ、シンプルなオナラ
優しく素朴でシンプル、シンプルイズザベストとああ快まさにこれだった。
うそでしょ。
二人は意気投合したのか語りあい始めた。
内容はいかに屁の音が素晴らしいかについてであった。
って他に絶対話すことあるよな。
ターミーは大満足だった。
「そろそろ屁についての意見もきけたし、うちにおくるよ、本当にありがとうまた会おう
」
「お詫びにこれあげる」
それは、自分の鼻くそを丸めたカタマリだった。
多網は感動した。
自分もすぐさま鼻くそをほじくりだし、あげた。
ターミーも感動し、二人は熱い握手をかわした。
なんじゃこいつら。
阿呆なのか?
「じゃあ」
三人は光のトンネルを抜け、「出口だ」
ぴゅるるる ブニュ
この効果音なんとかならんかね、まるで尻から飛び出した、うんにょみたいじゃないか。
はっ、多網は目をさました。
それは、冬馬君の部屋の布団の上
どうやら、あの後、屁のこきすぎで眠ってしまっていたらしい。
二人は?
眠っていた。
「夢か?」
多網は手に鼻くそがくっついてるのを見て、
なんだか感慨深い気持ちになった。
「ああ、やっぱり」
こんだけ壮大な宇宙 きっと沢山の存在が地球の様にいるんだ。
多網は鼻くそをくちゃくちゃ指でこねくりまわし笑った。
多網君、感動的なもっとましな表現はなかったかね。
すると、「あれっ夢か?」と冬馬君と大喜
「なんか、宇宙船で多網にそっくりな屁こき宇宙人に会った夢見たんだけど」
夢だったのか?本当だったのか?
それは分からない。
ただ、三人のこころに残った不思議な面白い夜だった。
つづく




