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冬馬君の夏  作者: だかずお
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怪奇番組をみるぞ






冬馬君の夏





『怪奇番組をみるぞ』



「しゃー」三人は夜のテレビにワクワクしながら家に帰っていた。


「あっ、そうだ夜テレビ観ながら宴会ようのつまみ買わないと」冬馬君が言った。


のんべえの爺さんか、小学生よ。


三人は、スーパーでジュースとお菓子を買っている。

「いやーこうゆうのなんかワクワクするね」

ニッコリ大喜。


多網も嬉しそう、真剣にお菓子を選んでいる


「ああ、夜が楽しみだ」


三人は家に帰り、正子の言葉に驚くことになる


「ねぇ、大変旅行が」


冬馬君はその言葉に一瞬嫌な感じが。

まっまさか、中止?

どこからともなく怒りがわきあがっていた。


「旅行がさぁ」

その正子の言葉に、怒り気味に「まさか中止じゃないよね?」


「それが多網パパがちょっと旅行会社の人の話を聞いてるうちに・・・」


「行かないんでしょ、もういいよ」

冬馬君は怒っていた、自分が楽しみにしてたのを奪われた、そんな気がしたのだ。

もちろん正子が悪いわけではないのはわかっていたが、怒りをどこにぶつけていいか分からなかった。


「ひどいよ、楽しみにしてたのに」


「まぁ、まぁ」となだめる大喜。


多網も一応なだめていたのだろう、何故か冬馬君のズボンの後ろポッケを引っ張っていた。


すると正子が「中止じゃなくて、多網パパが目的地を店員さんの話きいてたら変えてとっちゃったのよ」


「へっ?」キョトンとする三人。


「一体何処に行くの?」


「それがスペインよ」


「ひょえー」三人は驚くと同時に飛び跳ねた


「ひゃっほー」


「わぁーい、わぁーい」


まさかの展開。


サーよありがとう。

神にも祈る気持ちでサーに祈る三人。


「信じられない、このメンバー更にきみ子も含め、スペイン旅行」

三人は天国でご機嫌プリプリダンスを踊ってる気分になった。


「ひゃっほー」


ここは~まるで天国

抱いて~抱きしめられて~ 歌まで歌っている



もう一度言っておこう、ありがとう多網パパことサーよ。


子供達三人は三十分くらい、部屋でとにかく飛び跳ねたり、かけずりまわったりしていた


「最高ー、一体スペインってどこにあるのかな?」大喜がいった?


「地球」とポツリ多網。


まぁ、そうだろうが。


「どの、辺り?」と冬馬君。


多網は困惑したが、知らないなどと言うつもりはさらさらなかった。


「アフリカの端っこ」


「すごい多網ものしりー」


照れる多網 てへっ。


っておいっ。


「何が有名なの?」


多網は再び困惑した。


「おっ、すごく美味しい有名なソバがある」


「えーすごいー、多網って何でも知ってるね


多網は鼻の穴を広げ てへっ。


「スペインって、日本語通じるのかな?」


「こっこほん、若い人なら」

でたらめもいいとこ、多網の返事だった。


「わぁー楽しみだなぁ」


「有名な観光スポットは?」


ぎくり、全く思いつかない。



沈黙



「さすがに多網もしらないんだね」と冬馬君


ギクッ


「知ってる」


「えっ、どこ?」




「ふっ」




「富士山」





沈黙



いや、黙とう と記そうか。



大喜はさすがに笑った「富士山ってそりゃ日本だよ、嘘つきー」


多網は顔を真っ赤にしてこう言い放った。

「ふっ、富士山確か四つくらいある」


「ひょえー知らなかった、日本だけじゃないんだね」


「そんなの初めてきいたよ」と大喜


胸を張り上げ多網「皆知らない、多網知ってる」


多網は勝ったと思い、安心して鼻くそをほじくった。


「絶対、スペインの富士山行こうね」

子供は無邪気である。


多網はプリッとこいて、微笑んだ。



その日19時に隆が帰って来ては、みんなでスペイン旅行の話で持ちきりだった。


ビールを口に含み

「かーっ夏のビールは最高」


「しかし、多網のお父さんも一体どうしてスペインにしたんだろう」と隆は笑った。


この瞬間、父の密かにしていた、かっこつける為の英語の秘密のお勉強はうちきりとなった。


ゴー~~~ンッ。



食事をすませた頃は、いよいよ待ちに待った21時。


子供達は冷やしていたジュースを冷蔵庫からとりだし、お菓子をテーブルに並べ。

冷房のきいた中、布団にくるまった。


「待ってましたー」準備万端。


その光景に正子達は笑った。


もちろん彼らが待っていたのは、夏の怪奇番組特集だ。


「本当にこんなのばっか、あんた達は好きなんだから」

「夜眠れなくなるわよ」と苦笑い正子。


番組は始まった。


ちなみに、どうでもいいがこの時のスーこと

、とけたみさんの家ではこの瞬間、テレビをつけることすら、スーは禁じていた。


母が「とけちゃん、どうしてテレビだめなのよ?」


「いっ、いやべつにテレビ見ない日があったっていいよ」

内心はこうだった、間違えてチャンネル変えた時にお化けちゃんと目があったら大変。

そしたら、また今夜おねしょしちゃうよ。

そんな事にならないように、つけないのがいい。


すると母ちゃんが「そんな日はいらないわよ

ポチッ


「あっ、だめ マッマー」


「あれっ、つかない、」


とけたみはホッとした、あっそうだ良かった

〜、コンセント抜いといたんだった。



であった。




不運なのは、サーこと多網父であった。

番組がやってる事を知らずテレビをつけて、

彼は失神した。



そして、冬馬家。


「これが映ってしまった」



「ひょえー」怖がる子供達


「きゃあ」と正子


「しっかし、おっかない顔ねぇ、こんなの見たことないわ」とポツリ


父はこの時こう思ったと言う。


わたしはこないだの旅行でもっと恐ろしいのを見た。


そやつの正体は覚醒状態カマーん正子であった。



布団にくるまりながら、三人はテレビを観ている。

「ひゃー、怖いけどみたい」


テレビは心霊から、UFO特集に。

画面に映るUFO映像。


正子が「えー作り物じゃないの?」


冬馬君鼻息あらく「絶対に本物だよ」


朝の心霊じいさん達との話を思い出していた


「うわぁーすごいなぁ」と目をまん丸くする隆


「沢山の人がみてるんだからやっぱりいるんじゃないかな」隆が言った。



「鳥かなんかじゃないの?」


正子よ、あれが鳥に見えるあんたが怖いぞと冬馬君は思った。


するとUFO墜落の話やらエリア51の話に。


興奮する子供達


「どうして国民に情報公開しないんだろう?

」と大喜


「隠して秘密にするのは変だよなぁ」と隆


映像が映った。

「これが宇宙人の写真です」


目のまん丸く大きな瞳のそれは、目をがん開いた多網の顔にくりそつで笑った。

まさか、こやつは宇宙人ではないのか。

いや、多網が宇宙人なのではなく、宇宙人が多網なのか?

いや、よく分からなくなった。

とりあえず多網はこいた。



ブリッ



あっという間に二時間が過ぎてしまった。


「あー楽しかった」ご満悦、大喜


「宇宙人に会いたいな」

冬馬君が言った。


すると、それに触発されたか、多網が。

「宇宙人交信ごっこ」と二階の部屋にかけあがっていった。


後につづく二人。



「よしっ、宇宙人交信ごっこ開始~」

子供達の夏の夜は続く。




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