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冬馬君の夏  作者: だかずお
18/68

キャンプ場へ




『キャンプ場へ』




キャンプの前夜

時刻は20時をすぎたころ。


三人は明日朝起きるのが早いため

正子にはやく寝ときなさいと言われ既に布団の中。


しかし、もちろんのこと興奮して寝られない。


明日、清香に会えるんだ。

今から緊張が止まらない。

くぅーっ、落ちつかない冬馬君。


大喜も久しぶりのアミとの再会

同じ気持ちだった。


多網はブッコイタ


ブブーッ、豪快な屁。


「明日楽しみ」

すごい嬉しさの表現方法だ。


いゃーこのメンバーの合流一体どうなる事か、きみ子も来るから楽しみだ。

どんなキャンプになるんだろう?


胸のワクワクは止まらないのだが、緊張のドキドキも同時にあった。


冬馬君は深呼吸をした

ブフーッ スーッ。


「大喜今何考えてる?」


「もちろん明日のキャンプの事」


「久しぶりに会うね」


「うん」


「多網寝たかな?」

多網はとっさに二人が好きな子の話をするなと察し寝たふりをした。

こういうヨミは鋭い。


「うん寝てる」と多網の寝顔を確認した大喜。


「多網が言った告白するのって話 大喜はどう考えてる?」


「それは、何にも考えてなかったよ」


「冬馬は?」


「もっ、もちろん僕も」


「明日、清香どんな髪型かな」


多網はこんな二人の会話を寝たふりをして聴いている。


「アミもどんな格好してくるかな?」


二人の会話はもう女の子二人にメロメロだった。

そな時、冬馬君が「ねえあれ」と大喜に多網の顔を指差しながら言った。


目はつむって確かに寝ているように見える多網だが、口が笑っている。


「まっ、まさか 起きてた?」


「あっ、寝てるよ」

多網は口が滑って自分で言ってしまった。

「ハッ!!」


「今喋った?」


「ぐがー」不自然に始まるイビキ


「あっ、UFOだ」と大喜


多網は目をあけギョロギョロ外を見渡していた。


「あっ、ひっかかった」

本マグロ一匹

いや、イワシ一匹釣りあげ成功。

三人は大爆笑だった。



こうしてキャンプ前夜の夜は盛り上がりながらふけていった。


「みんな起きなさい、支度始めるわよ」正子の声でみんな目が覚め


ああ、学校は全く起きれないが

こんな時は目がすぐ覚める。


早速三人は、昨日買った服に着替え

オシャレ完了。


「何だが、生まれ変わったみたい」

気分がいい。


正子と隆は驚いた、いつのまにこんな服を・・・。

「こうやって大きくなっていくんだなぁ」ぼそりと隆。


だが誰も気づかなかった

冬馬君のズボンが破れていて、中から

真っ白おパンツが「やあ」とひょっこり顔だしていることを。


いや、正確に言うと今日の冬馬君のパンツは持ってる中で一番子供っぽい

クマさんがピースしてる絵が描いてあるパンツだったのである。


ちなみに破れた箇所からはちょうどその熊さんがズボンの中から外界を覗きこむように顔を出していた。

「やあ、僕熊ちゃん君の友達だよフフッ」とまるで言っている様だ。

これは誰かに見られたらピンチである。


朝食を軽くすませ

キャンプ道具をトランクにつめ

みんなは車に乗り込んだ。


「いよいよ、出発だー」


「おーっ!!」


ついに念願のみんなでのキャンプの夢が叶った、車の中で大はしゃぎの三人。


今年は一体どんなキャンプになるかな。


車は走る

五人と一匹のクマを連れ。


いったん、車は多網の家の方に向かった何故ならきみ子を乗せる為である。


多網の家の前にはすでにきみ子が立って待っている。

おケツが痒かったんでしょう。

両手でぼりぼりまさぐる様にかいていたのを皆見てしまったが、

そこは誰も見て見ぬ振りをしつっこまなかった。


「おーい、きみ子」

三人のテンションはきみ子を見て更にあがり


「やっほーみんな!!」

きみ子はケツをぼりぼりかいてたのを隠すようにとっさに大声をあげた。

ちなみに今きみ子の手はポケットからちょうど何かを取り出そうとしてたんだよ的なジェスチャーをとっていた。


「きみちゃん、久しぶり」と正子と隆


「前の婆ちゃん家、旅行ありがとうございました」


「とんでもない、また行こうね」

にっこり正子。


かくして、車はきみ子を乗せて出発。


高速道路に車は乗り、みんなは喜んだ。

「なんか、高速道路って遠出する感じがしていい」

冬馬君も大ご機嫌


「しかも、夏休み始まったばっかり」

ときみ子


「それに、この夏休みはみんなでグアム旅行もある」と大喜


みんなは叫んだ

「ひょー ひょー」


冬馬君は嬉しくて座席で一瞬立ち上がって飛び跳ねたが誰もクマさんを発見することはなかった。


ちなみに、一瞬座席に埋れてたクマの姿が解放された時クマさんはきっとこう言った「僕もいるよ、普段はズボンに隠れて目立たない僕だけど今日はやったるで」

「いっぱいアピールしたるで」

清香に見られたら大変である。

冬馬君、一世一代の大ピンチ。


「いゃーこの瞬間たまらない」

ときみ子 は高速からの景色を眺めニコニコ。


旅の行く時なんかはやはりこう

テンションが上がってしまう。


「暗記しりとり」ボソッと多網が囁いた。


どうやら、暗記しりとりをやりたいみたいだ。


「なにそれ?」


「しりとりをみんなが言ったの暗記しながらやるゲーム」ときみ子


「やろう、やろう」


まずは多網から始まった。


「茎」


「えっ?」

一同はなぜ茎から始まったのか皆目見当がつかなかったが、とりあえずそれは茎から始まった。


次は隣に座るきみ子

「くき」次が「巨峰」


隣の冬馬君は困惑した、巨峰と言う言葉の意味を知らなかったからだ、

始めてきいた言葉に近かった。

このような言葉はなかなか覚えられない。


「えーっと、くき、きょ、きょ えー」


やばいもう忘れてしまった、何だっけ?


「冬馬君あと五秒」せかすきみ子


「やっ、やばい出てこない えーっと

きょ、きょ とっさに出てきたのは、なんと巨乳だった」


意味の分かる、きみ子達は大爆笑。

「冬馬君、それ大っきい乳の人だよ」

「大っきい乳って意味」

とゲラゲラ笑うきみ子。


冬馬君の顔は真っ赤っか。

「えっ、あっ」

恥ずかしい。


次は大喜だった、ちなみに大喜も巨峰を知らなかった。

わっ忘れた。

もう思い出せない。

しかし、間違えても冬馬と同じミスはしないぞ、乳じゃない乳じゃない

そんな事ばかり考えてた大喜は何を思ったか間違えて

「巨 ちち」と言ってしまった。

これには、みんな大爆笑


きみ子の一言

「もう乳から離れて Hなんだから」


大喜の顔も噴火して真っ赤っかになってしまった。


隆と正子も苦笑い。


「次多網だよ」

きみ子は決着が近いとニヤリ


「サメ」彼に関してはもうすでに自分が最初に何を言ったのかすら忘れていた。


まさかの一周にしてチャンピオン決定

「うビョー」きみ子は雄叫びをあげた。


そんな風に盛り上がる中

車から見える景色はどんどん山景色に。


冬馬君はどんどん緊張していた、もうすぐ清香に会える。

ふぅーっ 呼吸をして 山々を眺めた。

普段と違う景色、胸の高鳴りは一層強くなっている。


「自然って良いなぁ」と正子がポツリ


途中パーキングに車を停め、ひと休憩


「思ったより、はやく着きそうだ」

隆が身体を伸ばしながら言った。


「まだ、清香ちゃん達の家族は来てないだろうね」と正子。


二人がトイレに行ったあと、車に残って居た子供達。


きみ子が突然

「ねえ、今日来る女の子達って噂の二人が好きな子達でしょ?」

きみ子は嬉しそう。


「まっ、まあね」照れる冬馬君と大喜


「まっ、私も女よ、二人から気持ちをうまく聞き出してあげる、

それに私達がちゃんとムードを演出するわ」

きみ子の素晴らしい発言に一瞬胸が踊ったが、

よくよく考えたらブーブー平気でいつでも屁をこきまくる、

この二人にムードもへったくれもない。

一体ムードなど演出出来るのであろうか?


きみ子は両手でピースをして、後ろでは多網が鼻くそをくっていた。


「まっ、まあ期待してるよ」

変な事にならなきゃいいが・・・


大人達が車に戻り、いざキャンプ場に向けて出発!!


緊張もする、でもやっぱり嬉しい

はやく会いたい 思いが募る二人であった。



車はついに高速を降りて、

あの懐かしのキャンプ場へもうすぐ。



「あっ、この道覚えてる」と大喜


毎度行く前に寄るあのスーパーに着いた。


ああ、去年は慎司と一緒だったなぁ

そんな事を思い懐かしくなった冬馬君。


「あっ、一年ぶりだこのスーパー」

とはしゃぐ大喜


何だか不思議な時が流れた気がした。


そこで、色んな食材を買い


「あっ、これも」と花火をみんなでやったら盛り上がるなと思い冬馬君はカゴに入れた。


突然、多網がぼそり「これ、いい」


見ると、人魂みたいに燃えるおどかしグッズ


「でたー」


「これで二人の距離もぴったんこ」

と何かのコマーシャルのように上手いキャッチフレーズをかますきみ子。


「よしっ、これも」


「今日の夜、私達がこれを使って驚かすから、二人は勇気あるところ見せてあげるんだよ」ときみ子


「くうっ、何て名案だ」

何故か三人は握手を交わし

後ろで、多網はクネクネ動いてる。


スーパーで買い物を終え

車は再び走り始めた。


「本当に山奥」と多網もきみ子もワクワクしている

「こんな場所でキャンプ」

みんなは顔を見合わせ


「うきょー、最高」


それは懐かしのあの場所

清香と出会った、あの場所だった。


ミーン ミン ミン

セミは元気に歌っている

いよいよ、キャンプが始まる。




つづく


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